とよたまちなか芸術祭2021とは
2021年12月4日~25日まで愛知県豊田市の駅前市街地で開催のアートイベントが「とよたまちなか芸術祭」 豊田市駅から徒歩15分以内の12ヵ所で常時アート作品が展示され、週末にはライブイベントやマルシェ、プロジェクションマッピングが展開される
今年の3月に「第1回・とよたまちなか芸術祭」が開かれていて、早くも第2回目が開催。自分は前回にも参加していて、今回も引き続き写真作品で出展する
写真展『フライングモンキーテイル』
展示場所
名鉄豊田市駅から東に350mほど徒歩4分にあるシティーホテル「Aunties(アンティーズ)」のエントランス横スペースで写真展を開催
作品内容
2004年に廃線になった名鉄三河線・山線の猿投駅~三河御船駅~枝下駅~三河広瀬駅~西中金駅の4駅区間を歩いて撮影した写真シリーズ。壁には廃線周りのまちの気になった景色30点のプリント作品、モニターには実際に撮影した時系列に近い300点の写真のスライドショー作品(1周18分27秒)の2つ媒体で構成
タイトル「フライングモンキーテイル」の意味
猿投駅の先がなくなってしまったということで、まずは「猿投」がキーワード
「猿投」の名前の由来は「むかし天皇が行幸(移動)した際に、可愛がっていた猿が不祥事を起こしたため海に投げ込んだところ、その後山に逃げ込んだためそこを猿投山とした」という話から。猿投山の近くにあたる地域がいまは「猿投」と呼ばれている
なので「猿投」は、投げている猿(スローイングモンキー)ではなく、投げ捨てられている猿(フライングモンキー)の方が歴史的意味は近いと思ってタイトルに命名
テイルの部分は尻尾という意味。「ニホンザルの尻尾は寒冷な日本の気候に合わせて進化の過程で短くなっていること」と「名鉄三河線の猿投駅以降は時代的な進化の過程において切れてなくなってしまったこと」を重ねてイメージしたもの
(↓会場タイトルボードの原稿。猿のシルエットの尻尾に注目)
プリント作品
5行6列で壁にビッシリの展示。写真にタイトルを付けるいつものオモシロ系に仕上げた。普段は青めにプリントすることが多いけど、今回はノスタルジックな場所だったから若干黄色いプリントが多い気がする
作品抜粋
『マスク社会の匿名性』
『獅子舞ベイビー』
『金歯』
『国産天然ビン群生地』
スライドショー作品
猿投駅からスタートして順番に進んでいく構成。たまに壁の作品が映るので、どう歩いてこの作品が作られたかというメイキング映像的なものにもなっている
ノベルティグッズ
いつも会場で無料配布している名刺代わりの写真カードを今回からしおり型に変更。11種類あって内4種類は今回のスライドショー作品に使われている限定品
会場にはイスが4脚あるからとよたまちなか芸術祭を巡った際の休憩地点にどうぞ
まとめ
今回は写真と映像をリンクさせる試みをしてみた。そのせいで撮影自体は1駅間を1日ずつでトータル4日間と短めなんだけど、編集に1か月かかって結構な大作に
壁写真だけでも十分楽しめると思うけど、時間あったら映像の方も見てもらえるとうれしいです!