鉄板料理は網焼き料理に比べて下にスープや油、小さな食材などが落ちることがないのがメリット。汁気を残した料理やダシの味を濃縮させるような料理、麺料理などを作ることができます
自分が使っているものはパエリアパンという丸型のもので、比較的均一に火が入るのが特徴でスープ料理向きです
これとは別に(むしろこちらの方が一般的かも)四角い鉄板は火の当てる位置によって強火の部分と弱火の部分を作ることができ、ステーキや焼きそばを作るのに向いています
とはいえ丸型も角型も、火力を微調整することができないバーベキューで使う分には、そこまで大きな差は出ません。どちらかでないと作れない料理はないと思うので、なんとなくの好みで選んで良さそうです
ビーフストロガノフ
強そうな名前ナンバーワンの料理。名前は有名だけどどんな料理かは最近まで知りませんでした
今回のレシピはアウトドアの王田中ケンさんのyoutubeチャンネルで紹介されていたもののアレンジ版。具体的にはサワークリームやバターを使うところをヨーグルトに一本化しました
(言い忘れていましたが自分はヨーグルト以外の乳製品アレルギーです。そのためこのブログのほぼすべての料理で濃度の高い乳製品は使っていません。この料理だけ例外的にヨーグルトを使います)
◎材料
薄切り牛肉 ―― 400g
玉ねぎ ―― 2個
キノコ類(マッシュルーム、エリンギ、シメジ) ―― 50g
ヨーグルト ―― 300g以上
パプリカパウダーorケチャップ ―― たっぷり
コンソメキューブ ―― 1個
塩 ―― 少々
胡椒 ―― 少々
◎調理工程
【1】薄切り牛肉に塩こしょう、パプリカパウダー(or ケチャップ)をたっぷり入れ揉み込む
【2】玉ねぎを半月切りに、キノコ類を角切りにする
【3】鉄板にオリーブオイルをひき、玉ねぎを中火で炒めしんなりさせる
【4】【1】の牛肉とキノコ類を入れ、肉に半分くらい焼き色がつくまで炒める
【5】コンソメとヨーグルトを入れて混ぜ、フタをして5分煮込む
ラタトゥイユ
名前のオシャレさがずば抜けていてむちゃくちゃ難しそうに感じる料理。このスペイン語を訳すと「掻き混ぜごった煮」で、一気に作りやすそうな響きになるから不思議
◎材料
ナス ―― 2個
玉ねぎ ―― 1個
ズッキーニ(orキュウリorカボチャ) ―― 1本
パプリカ ―― 1個
(あればエリンギ ― 1本、鶏肉orベーコン ― 50g)
トマト缶 ―― 1個
白ワイン ―― 大さじ2
オリーブオイル ―― 50cc
おろしにんにく ―― 少々
コンソメキューブ ―― 1個
塩 ―― 小さじ1/2
砂糖 ―― 小さじ1
醤油 ―― 小さじ1
◎調理工程
【1】玉葱、ナス、ズッキーニ、パプリカなどを一口大に切る
【2】鉄板にたっぷりのオリーブオイルをひき、おろしにんにくと【1】を入れ焦げないように5分ほど混ぜ炒める
【3】具材に火が通ったらトマト缶、白ワイン、コンソメ、塩を入れ蓋をして10分加熱
【4】砂糖、醤油を入れ、汁気が飛ぶまで煮詰める
バレンシア風パエリア
パエリア発祥の地であるバレンシアの伝統的なつくり方を再現。本当はウサギ肉を使ったりするんだけどさすがにそこは鶏肉でいきます
おこげになるギリギリがベストの仕上がりなのですが、その火の入れ方が大変難しいです。炭や薪で”弱火”をキープする高い技術が必要になります
◎材料
鶏もも肉 ―― 300g
鶏レバー ―― 100g
インゲン(アスパラでもOK) ―― 6本
すりおろしトマト(トマト缶でもOK) ―― 1個分
水 ―― 700cc
塩 ―― 大さじ1/2
ターメリック ―― 大さじ1/2
生米 ―― 0.6カップ(120cc)
(あればローズマリー ―― 1本)
◎調理工程
【1】鉄板にオリーブオイルをひき、大きく切った鶏肉と鶏レバーを中火で炒めた焼き色をつけた後、インゲン入れをさらに炒める
【2】すりおろしトマトを入れ水分が飛ぶまで4分ほど炒める
【3】水を入れ沸騰したら塩、ターメリック、生米、ローズマリーを入れ中火で6分間加熱する。その後ローズマリーを取り出し弱火で12分以上加熱
【4】米の底をスプーンで引っ掻いてみて、引っかかる手ごたえになったら火からあげて3分置いたら完成
けいちゃん
岐阜南部の名物料理です。味噌タイプと醤油タイプの2つの味があるのですが、どちらが主流といえないほど甲乙つけがたい絶妙なシェア率でバランスを保っています
もともと地域の家庭料理が発祥なためか、具材や工程に絶対の決まりはありません。なのでここでは自分が一番好きな味になるようなレシピでいきます
◎材料
鶏もも肉 ―― 500g
キャベツ ―― 1/2
おろしにんにく ―― 小さじ1
おろししょうが ―― 小さじ1
酒 ―― 大さじ2
みりん ―― 大さじ2
醤油 ―― 大さじ2
味噌(赤でも白でもOK) ―― 大さじ2
ビニール袋
ごま油 ―― 大さじ1
砂糖 ―― 小さじ1
醤油 ―― 小さじ1
◎調理工程
【1】鶏肉とキャベツを一口大に切る
【2】鶏肉をビニール袋に入れ、おろしにんにく、おろししょうが、酒、みりん、醤油、味噌を投入して揉みこみ、30分寝かせる
【3】鉄板にごま油を入れ弱~中火(強火は禁止)で【2】を5分以上加熱する。しっかり肉に火が通ったら一度鉄板からあげる。鉄板に残った残り汁でキャベツを炒めて、火が通ったら再び肉と合わせて完成
アクアパッツァ
魚介のスープを凝縮させた料理。高い温度のオリーブオイルに白ワインを入れることで、一瞬にして混ざって最高の白濁スープを作ることができます(ただし今のところ成功率は五分五分です)
作りやすさと食べやすさ重視で魚は”切り身”を使っていますが、丸々一匹入れれば見た目の豪華さを出すことができます
◎材料
オリーブオイル ―― たっぷり
にんにく ―― 2粒分
白身魚の切り身 ―― 200g
海鮮ミックス(エビ、イカ、アサリなど) ―― 1袋
白ワイン ―― 100cc
水 ―― 500cc
玉ねぎ ―― 1/2個
エリンギ ―― 2本
ミニトマト ―― 10個
オリーブ ―― 10個
香草類(ケッパー、タイム、ローズマリー) ―― 数本
レモン ―― 1/2個
塩 ―― 小さじ1
アルミホイル
◎調理工程
【1】にんにく、玉ねぎ、レモンを薄くスライス、エリンギを厚くスライスする
【2】鉄板にオリーブオイルをたっぷりひき、中火でにんにくを炒めた後、白身魚と海鮮ミックスを入れ加熱
【3】オリーブオイルに熱が入っているのを確認し、白ワインを一周させるように全体にかけてオイルと融合させ白濁スープを作る。その後に水を入れ、玉ねぎ、エリンギ、ミニトマト、オリーブ、香草類、レモンを入れた後、塩を全体にかける
【4】鉄板にアルミホイルなどで蓋をして5分間蒸し焼きにする。最後に香草類を取り除いて完成
海鮮焼きそば
アクアパッツァの派生料理。と言っても、むしろこれを食べるためにアクアパッツァを作ることもあるほどおいしい焼きそばです
上で紹介したアクアパッツァの具を1/4くらい残した状態で作るとちょうどいい感じ
◎材料
アクアパッツァの残り
焼きそば麺or生ラーメン ―― 1~2玉
◎調理工程
【1】アクアパッツァを魚介スープの水位が浅くなるまでよく煮詰め、そこに麺を入れて馴染ませる