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【写真大量】廃校の最期はアートイベントで盛大に『HYBRID BUNKASAI Ⅱ(ハイブリッドブンカサイ2)』2019年

2019年10月5日6日と13日に愛知県豊田市の旧豊田東高校跡地で行われたアートイベント『ハイブリッドブンカサイ2』 昨年に続き行われた2回目なのだが、学校施設の取壊しのためこの会場で行われるのは今年が最後となる

参加アーティストは展示系やパフォーマンス系あわせて50以上。ステージ、グランド、部室などなど各所で多彩なアートが展開された

グラウンド

『フォトゲームブック・T教授のコロボックル』あまのしんたろう

まずは自分の作品から紹介

スタート地点の写真から始まって、ロープに沿って写真を順にみていくストーリー仕立ての作品

途中には選択肢があって、異なる結末に向かってストーリーが分岐していく

全貌はこんなカンジ。30m×15mの空間とかなりの広さに渡る写真作品

見る人数が増えてくると、自分が選ばなかった方向の選択肢がより気になったりする

 

『TOYOTA HACK CAMP』MOBIUM

バスを移動型ラボとして使って展示やイベントを開催

バスの中では小原和紙を使った作品や勝手に音を出す楽器などなど。あとタイミング合えばわらび餅の販売も

ゲームボーイのノイズを使っての音楽パフォーマンス

豊田のもち米を使った「餅まきイベント」

 

東高、武道館に蓮花、尾花和紙ワークショップ』奥村紀美 

小原和紙で折り紙を作るワークショップ。50円からカエルが作れたり、500円で本格アクセサリーに使えそうな花が作れたりする

 

『車祀』安藤卓児

神輿を乗せた軽トラを使った作品。この神輿は作家の所有する山の木や稲で作ったとのこと。日本の放置気味な山にある間伐対象の木で神輿をつくることで意味や価値の変革が行われていると感じた

神輿に乗りながらラップ調に言葉を連ねていくパフォーマンス作品

アヒルがついていって作品に参加

「餅まきイベント」とのコラボで荷台から餅を投げて、お客さんたちが後ろから追いかけていくことに

安全な範囲内での走行なので子どもたちも余裕でついていけた。パニック映画さながらの集まり方になっていた

 

 

 

『セルフ祭・みんなの塔』コタケマン

以前豊田で行われたアートイベント『Windshield Time - わたしのフロントガラスから』で街中のビルの中に建っていた『みんなの塔』がグラウンドに登場

もともとはこの学校の黒板を使った作品だから、ふるさとに帰ってきたといっていい

「餅まき」ではなく「お菓子まき」 塔の上からひょっこり頭を出してお菓子を投げ、また頭が引っ込む

 

『母校の真ん中でゴスペルを叫ぶ』Soel

ゴスペルと言っても明るい感じのハーモニー。あんまり詳しくないけど「天使にラブソングを」みたいな曲の感じなのかな

 

『モダンダンス prie』

中学生くらいのグループで洗練されたおもちゃみたいな独特なダンスを披露したかと思えば、ちっちゃい子どもたちの一生懸命なダンスが始まったりするライブ

 

飲食ブース

日替わりで様々な飲食テントが出店

 

『いとカフェ』

スパイスを使ったクラフトコーラが独特の風味でおいしかった

 

『手作りティーバック ヴェルナ』

可愛い系の形をしたティーバック。お湯に浸すと膨らんでよりカワイイ形になる

 

『City Cafe』

4種類食べて全部美味しかった。とくにエビタルトサンドに入っていた小エビのフライの衣が絶妙にカリカリしてて最高だった

 

倉庫エリア

『樹眼櫓』アートロン研究所

 巨大な木の上に秘密基地的な茶室が作られた作品。上るのは自己責任

 子どもは楽々に上っていく

実際上るとかなり高くて、さらに木がキシキシいって怖め。よほど高いところに強くないのなら、下から見て楽しむのがオススメ。それでも十分楽しめる

 

 『チャレンジド・アート展』豊田市福祉事業団けやきワークス

3人の作家による絵画がメインの展示。大胆なタッチと色づかいが見事

 

『逸見ルチカ展』逸見ルチカ

広い空間をカラフルな作品で彩った展示。壁や入口までしっかり装飾

作者は小学生なんだけど、それ抜きにしても素敵な作品たち

 

『とよたデッサン会展示』敦木愛子

部屋中に用意された紙にお客が勝手に絵をかいていいシステム。紙ごとにテーマがあって絵の違いを楽しむのもいい

 

『存在シミュレーションルーム』小野太陽

自分で描いたキャラクターに対して”人格”を認めることで「そのキャラクターたちに自分は好かれているのか?もしかして、いやけっこうな割合で嫌われているのではないか?」という疑問を抱えてしまう作品

今回のイベントの中でも特に好きな展示だった

自分は写真作品作る時に、撮影対象がモノや風景なら自分の解釈加えて作品化できるんだけど、人の写真だと個別にその存在や意識があるから安易にその事実を再解釈できなくて、結果自分の作品に組み込むことができない。それと似てるような気がした。でもよく考えたらあんまり似てないかも

 

『風うく町、そよぐ町』須賀亮平

異なる二つの場所の映像を組み合わせてナレーションを付けた作品。映像だけ見ると一つの場所に見えるんだけど、ナレーションは片方の場所のことだけを語っている

なので一つの映像に対してはノンフィクション、一つの映像に対してはフィクションという状態。その真偽が混ざりあった状態が面白いドキュメンタリー映像作品

現実と空想を扱うという意味で、自分の作品(あまのしんたろう作品)とアプローチが近い気がする

 

『豊田東高等学校美術部展』

この部室棟の全部が現役の豊田東高校の美術部の展示

先生の作品は余白部分を巧みに使った配置。さすがだ

部員に女子が多いせいかグロカワな作品が目立つ気がする

 

『ホルモンタワー(ハイブリッド茶屋)』アートロン研究所

部屋は葉の緑でいっぱい。かぜの通り方や日陰の具合などの要因も重なってか、このイベント会場で一番涼しい空間になっていた

バスのTOYOTA HACK CAMPとのコラボでわらび餅を茶菓子として提供。大ぶりのわらび餅で味も食べ応えもバッチリ

本格的な抹茶を気軽に飲める。いつも食べる抹茶味のモノは甘いから勘違いしてたけど、けっこう苦かった。茶菓子が甘いから、ちょうど合うようになってるのかな

 

『Haute Couture 2.0』GANGMADE_FACTORY/市原剣太朗

 変わった素材を使った服の販売。今回は分厚い布を使ったジャケットやバッグなどが並んでいた

 

『美術と暮らし arts&lifes』田中房代

水彩画などが並ぶ展示会場の中で、ある意味最高の環境でのライブペインティングが展開されていた

 

『JKN』梶千春

白と黒のカクカクした組み合わせの作品たち。使い道の分からない機械みたいで、なんかかわいかった。ちなみにタイトルのJKNは実験(JIKKEN)

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『化け猫の花嫁行列』つちことはつせ

いろいろな猫を書く人がいるけど、こちらは人間のような体格の猫なのが特徴的。トムとジェリーのトムみたいな奇妙さと親近感を兼ね備えている

カラーコーンに刺さっているということは、人がかぶれるはず

 

『OH! MUSUBI』鈴木明子

キョロっとした眼が特徴的なキャラクターグッズ。写真右の絵を描いている時に閃いて、それ以降この眼をテーマに制作しているとのこと

 

 『みんなで考えよう!まちなか景観』豊田市都市整備部都市整備課

話をしながら豊田のまちの魅力や改善案を出していく

美術品ではないけれど、この緻密さはアート作品と言ってもいいはず

 

『イラスト・人魚似顔絵』NAKAIE

海をテーマにした絵を描き続けている作家。海中から見上げた時の水面の素敵さを完璧に表現することが最大目標らしい

在廊中は似顔絵描きも実施

 

『UBショップ』川松

謎のキャラをグッズにする作家。今回のメインは「かろうじてイカタコ」

グッズ品としては異例の「くつした」が登場。攻めたチョイスだけど、最終日開始までですでに2本以上は売れたみたい

 

『Drink & ShiSha Spot』仁平典秀

水タバコの体験ができる空間。部屋の前ですでにいい匂いがしていた。アーティストのキャラづくりが謎だけどやけに凝ってるのが良い

 

『小坂本町一丁目映画祭 -Rwcollection-』清水雅人(元M.I.F)

初日、二日目とこの部屋を暗くして自主製作短編映画を何作も公開。最終週は台風のため中止していた

 

『プレ高校生(つまり中学生)』猿投台中学校美術部

絵画とともにパターン模様で部屋が彩られていた

 

『歯が痒い』滝沢陽菜

ペンキを使ったライブペインティングで、開催が進むごとに徐々に絵が広がっていく

となりの建物にも進出

完成形がこちら

 

中庭エリア

『江戸の粋を感じる万年青の世界』田代智裕

伝統園芸「万年青」とそのグッズの紹介。竹で作られたこの空間がまず素敵

野外と室内の中間くらいで、いい具合の展示会場

いろんなタイプの万年青が並ぶ。どれが好きかで性格判断できそう

最終日に万年青のエリアで開催された占いコーナー 。やっているのはマジな占い師の方なので、お客さんもマジなトーン

 

『聞時 MONTOKI ~旧豊田東高等学校時間~』365wishes/神村泰代

時間と思い出をテーマにした作品。中庭にある温室の中という展示場所で、その静けさから時間が止まっているようだった。場所と作品がばっちりマッチ

豊田東高校の卒業生から集めた思い出がプレートに書かれていて、その上に砂時計が置いてある作品。下の文字を読むために砂時計を手に取って、それを戻すときには習慣的にひっくり返すから、だんだんと下の文字が見えなくなっていくという仕掛け

来場者がその場で「自分の選んだ時間」と「その理由」を書いていくことで、温室の中に過去の時間がたまっていった

 

 『校舎に校歌を聞かせてあげる』

東高校の校歌を斉唱!

3日間すべて行われて、最終日は自分もちょっとだけ歌えるようになっていた

 

 弓道場エリア

9月から始まっていたイベント「としのこえ、とちのうた。」も同時開催。詳しくは以前記事にしたのでこちらをどうぞ↓

 

 神出鬼没

『TOYOTA attack!! vol.3!!~はるのしもべ~』このよのはる

会場のどこかを拠点にして、たまにどこかでやってる音楽ユニット

似顔絵や編み物販売CD販売、過去のパフォーマンス鑑賞なども

秘密結社として初日から密かにしもべ(参加者)を集めていた。しもべたちは最終日のフィナーレでこのよのはるのパフォーマンスに参加する契りを交わした

思い思いに旗に絵を描いていくしもべたち

フィナーレのパフォーマンスのリハーサルを本部の目の前で公然とやる秘密結社

 

 『思い出ジャストモーメント(メッセージ機能付き)』ジェット達

そこにいるだけで絵になる男。たまに紙に書いたメッセージをくれることがある。脈絡の分からない謎な文言なんだけど妙な説得力があった

急に何か始めるというよりは、なんとなくの流れの中でいつの間にか大きな動きになってたりする

のちに行う「フィナーレ企画」のリハーサルで独特のダンスを披露

 

『ステップアップレクチャー』Nadegata Instant Party

ナデガタインスタントパーティーのメンバーがゲストを招いてアートに関するトークをする企画

ファッションデザイナー&アーティストのヌケメさん。帽子に言葉を書いちゃう作品の解説などなど

 

武道館

 『あそぶどーかん』とよた・みよし親子劇場

武道館全体が遊びの空間に。コマなんかの昔の遊びが結構人気してた

 

『Toyota Citizen Music Park -豊田市民音楽広場-』豊田ご当地アイドルStar☆T

”ご当地アイドル”というにはしっかりしすぎなアイドルグループStar☆Tが登場

最近リリースされたアルバムは、選抜された10名がそれぞれ作曲家と組んでソロ10曲を収録したモノ。前半はそのソロ曲をそれぞれ披露

ちなみに自分は曲が好きだったから注目してるうちに、自然とそれを歌ってる荒武さん推しになっていた

 

『好きな音楽を話す会&気ままに弾き語り演奏』しょだまさし

音楽を語っている裏で音楽機材の調整してるかと思ったらいきなり曲始まっちゃう会

会場のお客さんに好きな音楽を聴いてステージ上で議論が始まったり

 

『黒板アートライブ』ジェッソ

オープンリールデッキで懐かし系の曲を駆けながら二人で黒板にアート作品を書いていく

完成品は手書きと思えないほどグラデーションが滑らかできれいだった

 

『FUN TOY BOX × MICROSS』MICROSS(にょろ・浅野一美)

いくつものダンスユニットがそれぞれ得意なジャンルのダンスを披露

 

『<群読劇>ギリシャ悲劇「オイディプス王」』石黒秀和/とよた演劇協会

 

フィナーレ

まずはアートグループ○△□(まるさんかくしかく)による『○△□の神話・豊田~愛知~大阪~日本・』の火まつり

続いてファッションデザイナーのヌケメさんによるX JAPAN『Forever Love』の熱唱。モノマネというか完コピ状態で本業を疑うレベルの歌声だった

なんでX JAPANなのかって、このイベント内で開催されている『としのこえ、とちのうた。』からのダジャレ的抜擢だと思う

軽トラに引かれてこのよのはるとそのしもべたちが乱入

しもべたちはそれぞれ用意した衣装や、当日に作ったモノを着用して参加

アートの神様を火まで送る

アートの神様の中身はアーティスト河西進だけど、そういうことは野暮だから書かない方がいいような気もする

ふなしょうさんによる参加型作品。高い声を発した時はシートを高く上げ、低い声の場合は低く下げる

繰り返すうちに何ともいえない一体感

しばらくすると火を囲んでの行進が始まり

行進の流れのまま、このよのはるが事前にしもべの声を集めて作ったマイムマイムのフォークダンスが開始

衣を脱いだアートの神様と、もともと脱いでるジェット達

火が落ちるまで長くダンスタイムは続き、だんだん輪が小さくなったところで

このよのはるの歌でしめて、フィナーレの中のフィナーレ

 

 まとめ

週末使っての合計4日間開催の予定が、台風によって3日目が中止になってしまった。それでも最終日の4日目はしっかり晴れて、ぬかるみも少なく良いコンディションでの開催で締めくくれたと思う

 

今回のイベント、自分としては初の試みの野外展示がどうなるかと思っていた

特に心配していたのは写真が風でひっくり返らないかということだったんだけど、ふたを開けてみたら想定以上に強風に強くて嬉しい誤算。テントが飛ばされるほどの強風でも全く問題なかった

次の写真を線でつなぐ方法も直観的で分かりやすかったみたいだから、今後はこの方法での展示を積極的にやっていこうと思う!

 

これでこの旧豊田東高校跡地を使ってのイベントは最後。とはいえ市民公募型のアートイベント『ハイブリッドブンカサイ』自体は、別の場所を探して来年も開催できるように検討しているとのこと

自分もまた参加したいと思っているので来年もお楽しみに。あとこれ読んでる方自身がアーティスト側で出展しちゃうのもオススメです!

 

【昨年行われた第一回ハイブリッドブンカサイ】