2019年9月13日から10月14日まで愛知県豊田市の旧豊田東高校跡地でアートイベント『としのこえ、とちのうた。』が開催。9/30(月)と10/7(月)だけ休廊。入場無料。
これはとよた市民アートプロジェクト「Recasting Club」の活動の一つで、そのディレクターであるNadegata Instant Partyの中崎透キュレーションによるグループ展イベント
ながい間使われていなかった廃校のさらにその奥のエリアを整備し、豊田に縁のある作家11名の作品が展示された。ちなみに自分も参加!
会場の豊田東高校跡地は豊田市美術館の隣で、ここのプールにも愛知トリエンナーレの作品が展示されている
何となく矢印の方向に向かって歩いていくと会場にたどり着く。途中の道は廃墟っぽさがあって、イイ感じの不安感がある
受付まで来れば一安心
作品紹介
中崎透「Colors #1#2#3」
薄暗い会場にカラフルな光。作品自体がキレイ。あと雨や曇った日なんかのより暗い時には、地面や壁にぼわっと色が広がってさらに美しい
つちやみさ「きっとおおがかりなこいでした」
今までに作られた作品があえてごちゃごちゃっと並んでいた。感情の捌け口として作品制作をすることがあるとのこと。今回の洗面所での展示は、感情に含まれる負の部分を”水道で流す”という意味合いがあるのかも
事前の作家インタビューをもとに作られたキュレーター中崎透のキャプションが、各ブースに添えられている。謎エピソードもあってこれが面白い
梶千春「JKN-DOTシリーズ」「JKN-KMシリーズ」「JKN-TCシリーズ」
更衣室のそれぞれの棚に作品が。カラフルで楽し気なモノと素材も意味も分からないモノが同じように並んでいた
山岸大祐「Receptacle of Perception」
お風呂に陶芸作品。お風呂という場所とこの作品の醸し出す緊張感がいい
安藤卓児「じくたうどんあ」
色んな媒体の作品を作る作家。今回は超カラフルな色づかいでアフリカンテイストな印象
水野なな「師匠と豊田といろんな日々たち」
万年青(おもと)という伝統的な園芸品をテーマにした写真シリーズ。江戸時代から続く伝統的な趣味に対しての、現代での楽しみ方やアプローチが見てとれた
田代智祐「中庭の獣」
イノシシをモチーフにしたライティング作品。顔がキてる
日を追うごとに進化していき、最終形態はこちら
河西進「韓国で贈られた私への大切な手紙と時間」
韓国の切手が貼られた作品がズラリ。作品タイトルにある通りこれはしっかりした全体のテーマがありそう。今度作家に会った時に意味聞いてみようと思う
トイレを使った展示で、ドアを開けると各部屋の中にも作品が。
千賀英俊「石和温泉郷」「蒼茫の記憶」
石和温泉の夜の写真。夜っていうのは深い意味での夜
豊田市の保見団地の写真。ブラジルが多く住む場所で、撮影を始めた当初はかなり尖った雰囲気だったらしいけど、最近は大分マイルドになったらしい
あまのしんたろう「愛環クエスト・豊田編」
愛知環状鉄道線沿いを歩いて撮影していく「愛環クエストシリーズ」の最新作を展示。今回はキュレーターと相談して展示のスマート化を実施。いいヒントをもらえたので今後の展示にも活かしていけそう
今回は下部分にプラレールを使って鉄道っぽさを演出。趣旨が分かりやすくなったはず
今回は会場の地味な場所に名刺カードを設置。週に1回くらいごっそり補充しているので、運が悪いとなくなっているかも
荒木優光「Sami-Khedi-Ra-Biot(microcosm)」
2019年1月に豊田市街地で行われた『Windshield Time-わたしのフロントガラスから』で出展された映像と音響の作品が、廃校バージョンで展開。今回は廃校の各所に作品が配置されていて、会場のどこかでいつも「ファーーーーー」っという声が響いていた
駐車場
シャワー室
弓道場
体育倉庫
体育館舞台裏
体育館
まとめ
廃校の中でも奥まった場所で、廃墟マニアにも楽しんでもらえそうなロケーション。もちろん並んでいる作品もイイので(特にあまのしんたろうがオススメです!!)ぜひぜひ来てみてもらいたいイベント
あいちトリエンナーレの豊田会場を巡る時に行くのが一番効率的ですが、会期中は豊田東高校の駐車場が開いていて、これ目的だけでも気楽に何度でも来ることが出来ます
また豊田東高校では10月5.6.12.13日にハイブリッドブンカサイの第2弾が開催されて、そっちにも自分は出展します。グラウンドを使ってのウォーキング型のフォトゲームブック作品を予定。こちらも要チェック!
おまけ
廃校探険をしてこの会場を発見した時の写真 (2019年5月25日)