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現在の宿場町の人々に出会えまくれる『灯籠で飾ろう二川宿』

 

 

『第9回・灯籠で飾ろう二川宿』とは

愛知県豊橋市にある宿場町「二川宿」を通る東海道1.5kmに、地域の子どもたちや市民が作った灯籠約3,000個が並ぶお祭りが『灯籠で飾ろう二川宿』。陽が落ちた19~21時にその灯籠が灯り、それに合わせて出店やライブイベントなんかが開かれた

今回が9回目なんだけど、2012年から第1回が始まっていてコロナ期間は中止が続いたから今回は4年ぶり。今年2023年は7月29日に行われて以前より距離を短縮した600m区間で開催された

 

日の入り前(18時~19時)

18時から歩行者天国に。明るいうちに灯籠が並んでいく

地域の子どもはみんな灯籠を作ってここに出品しているみたい。陽が落ちる前の明るい時間は、自分の子どもの作品を探す親の姿が多かった(暗くなってからだと作品を見つけにくそう)

二川宿本陣資料館の駐車場広場では桜丘高校和太鼓部が演奏。桜丘高校は二川宿からかなり近く(厳密にいうと隣の吉田宿の区域な気がするけど)過去に何度も参加していて、今やこの祭りのオープニングの定番と言っていい存在みたい

 

飲食出店

祭りに出ていた飲食店をほぼ全部撮影してみた。19時までは比較的すいていたけどそれ以降はほとんど行列になっていて、後半は売り切れてしまう商品も多数あった

↓お茶100円、手作りクッキー150円は安い!

ここのやきそばたこ焼きはすぐ完売。意外と”食べ物”の需要が高いみたいで供給を大きく上回ってたみたい

茶屋らしくお茶とジュース、奥ではせんべいの販売も。ここで「ええじゃないか豊橋茶」という豊橋ならではのお茶を買ってみた。スッキリした苦さがあって暑い日にピッタリの味だった

芋だけでなく肉系の串も販売。祭り終盤まで行列があって人気ナンバーワンの店だったかも

デラックスなかき氷があるのが特徴的

こちらは多分かき氷に特化した店。メニュー表が↑上の写真の店と同じものだったから両方とも地域の人がやってる公式店なのかも?

全国菓子大博覧会で名誉大賞を取ったといううずらプリン

杏仁豆腐専門店もなかなかの人気っぷり。周りが暗いから車の中がライブキッチン状態なもの素敵

コモダガスという建物の中ではパンやケーキ、布小物の販売が。でも、入った時には食べ物がきれいさっぱり完売してた

通りにある山崎精肉店もこの日は大行列

今回は祭りエリアのほんの少し外だけど「河合屋製菓」はさすが普段からかき氷やってるだけあって大人気

 

アミューズメント出店

縁日らしく、子どもが楽しめるような娯楽&景品ブースもたくさん出店

二川本陣資料館と並んで二川宿の観光の拠点になっている「商家・駒屋」も祭り会場になっていて、射的やボールすくいに加えて美術家による直筆うちわ販売も

自分も出展する駒屋・三ツ田屋アートプロジェクトの画家陣によるうちわ販売

歴史的&地理的に二川宿とは一心同体といってもいい大岩地区のブース。おもちゃの販売や大きなプールを使った風船すくいと子ども心をくすぐりまくり

市民支援グループによる絵画の展示

消防服を着れたり、消防車に乗って写真が撮れたり

 

日の入り後(19時~21時)

灯籠点灯

祭り本番の19時近くになると次々に灯籠に灯が入っていく

ちなみに中の構造は、器に水を張ってその上にろうそくを浮かべているんだと思う。ろうそくは2時間以上持つようにやや大きいものだった

暗くなればなるほど灯籠が美しく光っていく

東海道だけがまっすぐ照らされる。横道には一つも出店がなかった

しいて横道のオススメ挙げるならこのクリーニング屋さん。いつも通り営業してるだけなんだろうけど、祭りで賑わっている裏で実直にやってる感じが良かった

 

ライブ演奏

祭り会場の3か所で同時進行的にライブが展開。灯籠がメインの祭りとはいえ歩いていると歌声聞こえてくるこの状態は、なかば”音楽イベント”といってもいいくらいだった

「二川ヤドヒカリ」というライブイベント名でこの祭り7回目の参加。ちなみに真ん中の堀川シンジさんはもともと知り合いというかアーティスト仲間で、味のある歌が特徴的で好き

上で紹介した「かき氷特化の店」の前でのライブ。客層に合わせてかメジャーな曲中心の親切なチョイスだった

こちらはインストゥルメンタルのライブ。夜の雰囲気にマッチして心地よい空間に

 

二川本陣資料館

もともと外からも見られるようになっている場所に、この日は灯籠の作品が置かれてフォトスポットになっていた

祭り中は特別に無料開放を実施。普通に資料館も見られるのはお得だし、トイレも使えるからいざというとき安心。そしてさっきの灯籠作品を本陣内から見られるのがとても良い!

 

脇本陣

現在は個人宅になっていると思うけど、お祭り用にキレイに飾り付けされていた。玄人カメラマンさんたちは派手な本陣よりもこちらを熱心に撮っていた印象

 

三ツ田屋

二川宿の賑わいスポットを目指して昨年から徐々に改装されている三ツ田屋。今回は建物内に縁日コーナーを設けたことで人気爆発。思惑以上の入客だったのか一時は入場規制をするほど盛況だった

 

祭りの終わり

来場者は子ども中心だったので人出は20時がピークで夜遅くなるにつれて落ち着いた雰囲気に。そして終了時間の21時近くになるとそれぞれのエリアごとに灯籠の片づけが始まった

 

まとめ

今回は祭り会場の距離を短くした開催だったけれど、地域住民中心の祭りだから来場者数は大きく変わらないせいで人通りが凝縮。かえって賑わい感は増したのかもしれない。11月からここで作品展示をする関係で何度もこの辺りを通っているけれど、その時の静かな雰囲気からは想像できないほどの爆発的な賑わいに驚いた

おそらく来年からは通常の規模で開催するはずなので、祭りとしてはさらにパワーアップしつつ、人の流れはスムーズになると予想。観光色と地域色が不思議なバランスで混じったある種の独自性のある祭りなので”色んな祭りに行くのが好きな人”にこそこの雰囲気を体感してもらいたい!