写真家あまのしんたろう公式ブログ『ヤミーアートブログ』

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マニアから王道まで多種多様に楽しめる懐の深さ『篠島(しのじま)』

先日、愛知の離島日間賀島の撮影をしたので今回はそのすぐ隣の島『篠島』に行ってみた

日間賀島は日帰りで撮影したけれど、篠島はそれよりも大きくて起伏が険しいということだったので一泊して撮影することに

そして今回は知多半島からではなく渥美半島から島を目指してみた

 

 

伊良湖港から出港

豊橋駅から電車とバスを乗り継いで渥美半島の先端にある伊良湖港(クリスタルポルト)に到着

篠島、日間賀島だけでなく三重の鳥羽港神島にも行ける大きな港。お食事処やお土産屋、ヤシの実博物館(現在閉館中?)なんかもある

町のネコよりは近付けるけど、触れるところまでは近付けない距離感を保ってた

企画乗船券の島めぐり料金(伊良湖~篠島・日間賀島~師崎)を購入。2100円で2日間、各島に一度降りれて、そのまま師崎港にいけるお得なチケット

途中でイルカ(多分)を発見!見つけ方は”海の上の鳥の群れ”が目印。その下にイルカがいる確率高い

篠島の全景。この時点で左側の山道遊歩道ゾーンが辛そうなのが分かる

篠島港エリア

篠島港は写真手前側が高速船&フェリー乗り場で奥のエリアが漁船用。大きな港エリアの中でハッキリ用途が分かれていた

島の駅SHINOJIMA

篠島に着いて船を降りるとすぐ目の前にある待合所的な建物。チケット売り場と休憩所に加えて軽食事やお土産を買えるゾーンも

篠島グッズが充実。Tシャツまであるのはさすが歴史ある観光地

島の特産品のお土産も充実

篠島デューテラス

2021年に篠島港の目の前にオープンしたオシャレ観光施設。バーベキューやカフェ、アクティビティなどが楽しめる

自分が一番「楽しそう」と思ったのはバギー体験。大人10分3000円(ヘルメットレンタル&保険込み)。専用のコースがあるから初心者でも安全に楽しく走れそう

漁港エリア

魚市場周辺エリア

冒険の幕が開かれた

近づくまで潜伏に気付かなかった

工場エリアは埋め立て地なので起伏がないのが特徴。建物が縦横すっきり並んでいた

漁業道具も美しい並び

何する機械か全然分からないけど、とにかく凄そうなのが外に出ていた

魚市場はこの島いちばんの広い空間

ワクワクする機械を発見

木島という小島が近くにあった。専用の船を頼めばあの島にも行けるみたい。主に釣り目的なのかな

「世界に隠された文字シリーズ『P』」

「シンクロトリオ」

古くからある漁港

1988年まではこちらに船着き場があって、俳人の山頭火が来たときはここで降りたとのこと。海からすぐ急な丘になっているのがこの篠島の特徴

現在の工場エリアができる前はここが漁業の中心地だったみたいで、趣のある古い建物が多数

この製氷冷蔵庫はずいぶん前から使われてないみたい

造船所も年季入ってた

『船は陸に憧れ、森は海に憧れる』

厳しい行き止まり

島を時計回りしようと歩いていたところ道路が工事中で行き止まりに。引き返して往復1㎞くらい歩く羽目に。これは先に書いておいてほしかった

工事が終了したらこの斜面を横切る道が通れるようになるみたい

中央の山道エリア

島の案内地図に大きな扱いで「配水タンク」と書いてあったので行ってみたところ、特に普通のタンクだった。周りになにもないエリアだったから「見どころ」ではなく「目印」として書いてあっただけなのかも

篠島には「島弘法」という88体+αの弘法様の像がある。全部巡るルートが示されていて制覇するのはかなりの冒険になるはず。こういう無料アトラクション要素があるのはさすが。古くからある観光地の懐の深さを感じた

さっき行き止まりを食らった長浜港を見下ろせる場所があった。新しく作っている港なのか、少なくとも10年前から工事してるみたい

タイヤの位置、ギリギリを超えてる気がする

ビーチ側は民家も多くて景色良い

金属たちが執り行う儀式中、な雰囲気

篠島中学校&篠島小学校

「清正の枕石」という場所に行くために案内地図通りに歩いたところ、どう考えても学校の中を通ることになり少しビビった

体育館らしき建物の下に遊具広場があるトリッキーな造り

道が違っていたのか夏は無理なのか、草が長すぎてこれ以上は危険と判断し引き返した

南端の遊歩道エリア

歌碑公園展望台

屋根とイスと机があって強い風が吹いていた。真夏に島を歩くのはすごくつらかっただけに最高の休憩場所だった

この歌は万葉集に入っているらしい

少し危険な山道

歌碑公園以南は一気に道が悪くなる。例として、この写真の真ん中の草むらが道だったりする。さっき自分が通るの諦めた道とあんまり変わらなくてちょっと怖い

山道もぬかるんでいる箇所があって、酷いところだと靴が3㎝くらい沈んだ

太一岬 キラキラ展望台

島の最南端にある展望台。この鳥居の真正面に伊勢神宮がある

恋人の聖地『祈りの鐘』夏場にここまで来るのはあまりに辛いから、カップルで来るのは賭けだと思う

ソコソコ危険な山道

林の道にはカニがたくさんいた

足をつかまれそう

罠がみえみえ

遊歩道を抜けると一気にリゾートエリアに出てホッとする

ビーチから繋がるこの道を歩けば比較的楽に歌碑公園展望台には行ける

篠島港(船乗り場)の集落エリア

40年以上前に作られた埋立地(通称・五万坪)に広がる集落を散策。古くからある観光地だけあってひなびた雰囲気強め。朽ちた建物も絵になる

大漁旗を普通に干している風景に驚いた

チェーン系のコンビニはここだけ。あとは住宅地の中に小規模な商店が点在していた

島で一番大きい道はコレ

そこら中にチェリオの自販機があった日間賀島と違って篠島は置いてある箇所少なめ。でも一ヵ所に2台並んでいることが多いから総台数で言うとやっぱりかなり多い

板張りの建物は時間が経ってこそキレイ

元旅館だったと思われる大きな建物が販売中

グラデーションがキレイだった

ここでも島の外周を歩こうとしたら行き止まりに当たってしまった。このあたりの歩行者の誘導を上手くやってくれると嬉しいんだけどなあ

公園にはステキなデザインの遊具が

周りの海が近すぎてプールあることに違和感を覚えた

『駄菓子屋10円ゲーム』

『かいだんはゆっくり上る』

『世界線をまたぐ』

『壁はだんだん床になっていく』

『満員乗車』

『羽化』

『セキュリティ』

『警察犬の働きの視覚化』

北山公園

この島を歩いていると上り坂に慣れて、このくらいなら気にせず登れるようになる

公園に着くと一斉にスズメが飛び立っていった。普段あまり人がこないのか、群れで憩いの場にしてるみたい

視界が開けていてすごく気持ちがいい。海を眺めてボーっとするのに最高のスポット

海の反対側は林が広がっていて、こっちもなかなかいい眺め

赤いたいこ橋という大きな橋。端っこはアーチがきつくて少し危なかった

『納豆王』

『読めない表情』

『平らなケモノ』

旅館「シーサイド篠島」

一人で泊まれて朝夕付きなのに9350円とすごい安さ

夕食

甘い味噌で食べる貝が特においしかった

刺身、焼き、煮付と3つの調理法で魚が出てきた

タコの丸茹はハサミで一気に切ってから食べる方が手間が少なくて好き。醤油だけだと後半飽きてくるので、モズク酢や煮付けの汁に付けて食べると最後までおいしく食べれると思う

サクサクのシラスの天ぷらは絶品だった。ここでシラス料理が出ると信じてお昼にシラスを食べなかった判断が大成功

ご飯はチェックイン時に「少な目でお願いします」と伝えておいたので、茶わん2杯ちょっとくらいの量にしてくれていた。これだけ減らして、まあまあ食べる自分でギリギリ完食できるくらいの大ボリュームだった

朝食

ひものが食べ応えあってすごくおいしかった

篠島はしらすの漁獲高日本一ということで、朝も出てきてくれた!

部屋は6畳でテレビ、クーラー付き。布団は薄めだったけど体を休めるには十分な設備。この安さを考えるとありがたいくらい

バーのスペースがあって団体客はここでカラオケできたりする。7月初めのギリギリオフシーズンに行ったためか、この時は海水浴道具が置かれていた

城山エリア

”埋立地の集落”と”古くからある集落”を隔てているのがこの城山

坂がきついから道を間違えたときの体力と精神の削られ方がすごい

あまりに急坂と迷路が続くせいで頭が混乱して、このハシゴの先さえも”ルートの選択肢"に入ってしまう

『髪型カタログ』

旧篠島小学校

ずいぶん前に移転したみたいで建物にまで草が覆い始めていた

時計が止まっていた。これが意味のある時間なのかどうか

届かないと思いつつ、ここに手紙を入れてみたくなった

『ジャングルを飲み込むジャングル』

『金食い虫』

山頂付近

1300年代にはここに城があったらしい。今は水神天神や神社が建っている

『丸焼きのジオラマ』

松寿寺

お寺のお墓の最上部はビーチが見渡せるビュースポット。そして風が気持ちいい

少なくとも一度、命を懸けて守ってくれた形跡があった

中央のビーチ&集落エリア

こちらは埋め立て地ができる前から元々ある土地。なので陸側は起伏激しい場所ばかり

廃業した旅館「古城館」は入口の階段から荒れていて登っていけそうになかった。あとから調べてたら心霊スポット扱いされるくらい危険な場所らしい

建物と自然がギリギリの距離

マティスの絵画『ダンス』を彷彿

『光の勢力の侵略』

坂の入口にひょっこり店が。この立地は珍しい、要チェック

目の前に見えているのにそこに行く道が全く分からなくて楽しい

右の方に行きたいからといって、安易に右の道に入っていくと方向感覚狂って迷う

道路なのか玄関の道なのか判断の難しい道だらけ

島民の移動手段はもっぱら原付。このくらいの坂なら乗ったまま上がっていくほどの腕前

ここは郵便局があることから島の重要地点なんだと思う。特別開けた場所ってわけではないのに、篠島を適当に歩いているとなぜかよくここに行きついてしまうから不思議

島民は観光客慣れしているみたいで、住宅地の中を歩いていても自然体な感じだった

『ミスリード』

サンサンビーチ

800mの長さがある海水浴場。このあたりに民宿や旅館が集まっている

夏限定の海の家。シラス丼やタコ、ラーメン焼きそばなどメニュー多かった。その中でも特に大アサリに自信があるみたい。大アサリは大好きだから、今度来たときはぜひ食べたい!

恋人の聖地『ささやきの鐘』島には2つの鐘があって、こちらは山道の鐘よりはるかにライトな場所にある

廃ホテル

古くから賑わっていた土地だけあって廃館になっている宿泊施設も多い。建っている場所が良いだけにこの篠島グランドホテルは特に目立つ

篠島グランドホテル松島館の入り口付近。こちらもかなり前に廃館している

スナック内は当時のままっぽい。営業時の雰囲気が何となく見て取れる

生簀があった部屋は、ちょっと何がどうなっているのか分からない状態だった

篠島港から師崎港へ

帰りはこれまで乗った船より小ぶりで”屋上の席”がない船だった。その日に運航する船の種類がランダムなのかどうかは分からない。もしかしたら天気が悪いと屋上席のある船は使わないのかも

この後、日間賀島に少し寄ってから師崎港へ。この小ぶりな船は後ろの方に少しだけ屋外スペースあるけど、やっぱり屋上席の方が楽しいと感じた

師崎港

伊良湖港ほど大きくはないにしろ、しっかりしたお土産屋がある立派な港。ただ、中にあった飲食店が最近閉店してしまったのは残念

まとめ

夏は海水浴で賑わう篠島。それ以外の時期では、フグなどの海産物を目当てに行くのがメジャーな楽しみ方だと思う

同じ離島でも日間賀島ののんびりした雰囲気に比べると、こちらはよりストイックな離島らしさがある印象。良くも悪くも”ひなびた感”が強いので、そういう雰囲気を求めている人にはたまらない場所なはず。特に廃墟マニア、運動マニア、迷路マニアの方にはオススメ!

あえてオフシーズンに行って篠島の”第3の楽しみ方”を満喫してほしい!