愛知県の三河湾に浮かぶ離島の写真で作品を作ろうと思い、まずは日間賀島に行ってみることにした。上手く乗り継げば名古屋からでも1時間40分と、気軽に行ける別世界
今回は日帰りで撮影しつつ余裕あれば観光するイメージで出発した
名鉄・河和駅近くの『河和港』から出港
まずは電車で高速フェリーのある港まで行く
この名鉄河和駅は知多半島の三河湾側を走る路線の終点。ここからほんの400m歩いたところに河和港がある
なんとなく海の方向に歩いて行くと特徴的な大きな歩道橋があるからまず迷わないはず
ちなみに6月の晴れは日差しがすごいので「日焼け止め」を顔に塗った上で「ぼうし」「自転車用アームカバー」「グローブ」をつけて完全防備で撮影に臨んだ
ここからだと日間賀島まで大人1420円。観光客と同じくらい現地の高校生が乗っていて重要な交通手段ぶりがうかがえる
船に乗ったらすぐに屋外の席を確保。でも出港してしばらくするまで誰も上がって来なかったから、あんまり急ぐ必要はなかったみたい
この船が想像以上に速くて、めちゃくちゃ楽しかった!屋外にいると帽子吹っ飛ぶくらいの風を受け続けるから暑いどころか気持ちいいし
そうこうしているうちに20分くらいで島に到着
出発時間によって西港と東港のどちらか、あるいは両方に停まる。どちらの港も同じ値段だからできるだけ奥の港で降りるのがオススメ!その分、海側から島の景色を眺められてお得
まずは海岸沿いを歩いて島を一周
『東海岸』あの有名なブランコ
島の東側は人気スポットの恋人ブランコがある。ただ島の西側と比べるとホテルや旅館、お店なんかは少なめで比較的静かな雰囲気
愛知県にある3つの島の中で唯一ある信号がこれ。ただ、赤点滅と黄色点滅をずっと続けているだけだから特になくてもよさそうだった
島の子どもが交通ルールを学ぶためにあるのかな
これを島に持ってくる過程を想像してしまう。それ込みで素敵なカフェ
島の外周には片側1車線ずつある道路が走っている。離島だと思って油断していたけど、意外と走ってる車や駐車してる車が多かった
「サンライズビーチ」日の出が見えるビーチということかな
「恋人ブランコ」テレビなんかでよく紹介される有名なブランコ。出来た当初は「ハイジのブランコ」と呼ばれてた気がするけど、いつの間にか公式に「恋人ブランコ」になったみたい
「宮ノ鼻」美しい地層が見られるオススメスポット
下に行くにつれて角がなくなっていくのが興味深い
「スカートを履いたタコ」
すぐ近くで「スカートを履いたタコ」が抽象化されていた
『北海岸』漁業がメイン
タコとフグが名産な島だけあって島の北側には漁業関係のものだらけ
普段は干物屋。この日は小学生の体験学習のために特別な用意がされていた
何かの動物の首、に見えた
クジラを捕まえる練習でもしてたかのよう
タコつぼは絵柄や文字で持ち主を判別できるようにしてるみたい
多分、船のメンテナンスをするところ
ひとつの胴にはふたつの手
染まった手
コマじゃないことは分かってる
包囲網
島のルール
漁港エリアも西側になってくると民宿があって少しリゾート感あった
ガソリンスタンドもちゃんとある
縁起の良さそうな船が
とにかくタコつぼ多い
ちょっと虫っぽくみえた
ロープがずいぶん遠くまで伸びていた
壊れかけのハシゴに意味はあるのかどうか
『西海岸』最も賑わう島の都会
西港付近はホテル、旅館、お店が集まっていて観光客で賑わうエリア
「サンセットビーチ」西側に広がる海水浴場にはいい感じの休憩所が。ここはよく風が流れて本当に気持ちいい場所だった
ライオンのたてがみみたいなものを干していた
港前はお土産屋、定食屋、レンタサイクル屋と充実
島の外周を歩いている時にキックボードによくすれ違って「日間賀島の若者には大流行してるんだなあ」と思っていたけど、どうやらこれだったみたい
この島で一番入りやすそうなお店。”オシャレ”と”観光地っぽさ”のバランスがいい
大通りを一本入った裏道。これはこれで魅力的な景色
旅館と民家エリアの狭間には「日間賀島郵便局」が。島に2つある郵便局のうちだとこちらの方が大きいはずだけど、看板なかったら通り過ぎてしまいそうなくらいのヒッソリ感。ちなみにここで手紙出すとタコがデザインされた日間賀島の消印が押されて、それが人気とのこと
ドルフィンビーチは体験イベントは有料だけど、待機してるイルカを遠くから見るだけならタダ
高速フェリー乗り場「ひまポ(日間賀島ポート)」はクーラーが効いていてトイレもきれい。混んでなければ島巡りの休憩所としても優秀
何も確認せず撮影したけどこれはフォトスポットだったのか、どうなのか?
西港の全体像
『南海岸』何もないのが魅力
島の南側は崖下に道路があるため海岸線はほとんど建物がない。一般的な見所はタコの形が特徴的な駐在所くらい
丘の上にホテルがあって、下から見ると補強された崖に圧倒される
海を見ると隣の離島「篠島」がすぐ見えるのは魅力
島民が暮らす陸地側を散策
『東陸地』狭い道と坂の巨大迷路
島民が生活する陸地側はゆるやかな坂に沿って建物が作られている。坂がきつい海側から見上げると要塞みたいに見えたりもする
丘の方の住宅地に入ると完全に迷路状態。細すぎて道路なのか庭なのか判断難しいところも
こんな細い道に美容室があったりする
個性的な色使いのスーパー
両手
島内には各所にお寺や神社が
幅の広い道に出られるとホッとする
意外とネコには一回しか出会わなかった
日間賀島の自動販売機はチェリオのシェアが支配的。歩いているとそこら中にあってだいたい100円で水分とれる。島を周るにあたって水分補給に関しては全く心配しなくて大丈夫
『中央部』は公共施設がたくさん
島の中央部は林が多くあまり人が住んでいないようだった。東西の住宅地の間に位置しているから教育施設や診療所なんかはこのあたりに設置されていた
「日間賀島資料館」こういう文化施設は大好き!入場無料だった
展示室はこの一部屋。漁具や出土品が展示されていて内容的にはおとなしめ
そんな中でこのタコのみこしが異彩を放っていた
日間賀島資料館の展望台からの眺めは”まあまあな感じ”だった
東側のお墓。ここからの海の眺めはすごく良かった
住宅地はカーブ道だらけだけど、中央部は真っすぐな道が多い
密集した草の中に巨大なヤシの木がニョキニョキ
観光マップに「南知多町でも唯一の下水処理施設」と大きく書かれていたので行ってみた。あえてマップに書くこともないような気はした
小学校と中学校が隣り合っていた。その敷地には巨大な錨のオブジェ?が
こちらのオブジェは全くどこにあるか分からなかった。もしかしたらこの林全体がオブジェだったのかも
この標語があるってことは、これだけ小さな島でも事故や違反は起こってるってことなのかな
学校の前のリサイクルゴミ置き場にはすごい量の段ボールが
自分が歩いた感じこここそが”日間賀島で一番見晴らしの良い場所”だった
海岸沿いはトンビだらけだからか、スズメは丘で行動していた
島の2ヵ所にあるドア。今のところ「どこでもドア」と呼ばれているけど、多分「ハイジのブランコ」が「恋人ブランコ」になったように後々公式の名前が付くんだと思う
西側にあるお墓。このあたりが島で一番標高が高いはずだけど、特に見晴らしのいい場所はなかった
『西陸地』こちらも迷路な住宅地
住宅地の道は細くて坂があるから島民の移動手段はもっぱら原付。なので原付も通れないほど細い道の先はさすがに住みにくそう
空き家っぽい建物はよく見たけど、しっかり壊れた建物に出会ったのはここだけだった
最近テレビで見たカフェの入口にある勇者坂。事前に知ってないと確かに進むのに勇気のいる坂だった
だいたいの道がなめらかにカーブし続けているからガチで迷いやすい。いつのまにか自分が思っていた方角とは違う方に向いていることが多い
ネコはほとんどいなかったけど、飼い犬にはよく出会った
ちょくちょく小さなスーパーがある
素材全然違うのに同じ色同士うまくなじんでた
こちらも謎の協調性
こういうのってだいたい”手”がついてるものなのに、こいつには”足”が付いていた
重なりたがり
しいていうなら豚の鼻かカヌレ
日の入り見てから『西港を出港』
河和港にいく船は17時45分で終わるけど、知多半島の南端にある師崎港にいく船なら19時40分だったので日の入りをみてから帰ることにした
夏至に近い季節でも流石に最終便だと暗くなってきた
出港。夜の高速フェリーがどんな感じなのかも楽しみ
周りはかなり暗くなっていたけれど、西の空はまだ真っ赤に光っていた
日間賀島~師崎は乗船時間10分とすごく近い。今回は帰りだったからいいけど、行きでこんなにあっさり着いてしまうと物足りなく感じるかもしれない
師崎港から河和駅に向かうバスに乗ったらSKE48のサインだらけで、最後までビックリさせてくれた
まとめ
今回は限られた時間で撮影に集中したせいで、口にしたものはチェリオのジュース3本だけ。本当ならタコ串くらいは食べたかったんだけど、島の撮影が一通り終わったのは17時以降。そこからだとどのお店も閉まってた(もっと遅い時間になれば居酒屋が開いたかもだけど)
まあこれで島を満喫する下見ができたから、次に来るときには思いっきり楽しめそう!
外周を歩くだけなら1時間で一周できてしまう小さな島。自分は撮影目的だからハイペースでまわってクタクタになってしまったけど、島で一泊さえすれば初めての人でもゆったり島全体をまわれるはず
一般的には真夏に海水浴目的で来るのが王道みたい。でも自分としてはそれ以外の季節に”ノンビリ目的”で行くのをオススメしたい!