三谷温泉郷
西浦、形原、吉良などいくつも温泉郷のある愛知県の三河湾の中でも、最も歴史があり元をたどると1200年以上前から温泉地だったのが蒲郡市にある『三谷温泉郷(みやおんせんきょう)』
国道23号線が通る谷を挟んで北側と南側に温泉エリアがあって、今回は南側の温泉街と呼ばれる場所にあるホテル明山荘に泊まってみた
温泉街散策
「温泉街」といっても昔旅館や行楽施設が密集していただけの小さなエリア。散歩ペースでも30分くらいあればぐるりと一周できてしまう
温泉街の中心はロータリーになっていて、そこにおみやげ屋っぽい店が並んでいた
平日に行ったからか開いておらず
三谷温泉観光案内所も中心ロータリーの近くにあった。ここは平日でも稼働。公式に作ったっぽい観光マップでは愛知全体を紹介していたから、近隣の観光施設だけでなく愛知県全般の情報を教えてくれそう
もうやってないだろうな
遺跡になりつつある建物も
バーみたいな店だったのかな
多分、元たばこ屋さん
コインランドリーは稼働中。廃墟っぽいエリアにあったけど、中の壁には見るとなんとなく心が和む絵があった
道端にもなんとなく優しい気持ちになれる色づかい
疾走感のあるデザイン
ホテル松風園を裏側から見たところ。渡り廊下がクロスしていて冒険心をくすぐる構造。こっちにも泊まってみたい
この木の直角の具合が、なんか気持ちいい
2017年に火事のあった建物
3年の月日で自然と融合し始めていた
廃墟かどうかギリギリの建物がたくさん
三谷温泉郷の北側エリアを眺めた景色。こちらは山道に大きなホテルが点在してる感じ。あっちの山頂には弘法大師の像があって18.7mとなかなかの大きさ
蒲郡ふきぬき観光ホテルの跡地
蒲郡市内最大のホテル「蒲郡ふきぬき観光ホテル」があった場所。1998年廃業で2005年に取壊したらしい。もう何かの跡地だったかどうかもあやしいくらい完全に緑に包まれていた
少しだけホテルの名残
このスロープの先にホテルの入口があったのかな?
大秘殿の跡地
最高級のB級スポットとして、その筋の人には有名だった観光施設も今は閉館
洞窟への道は閉ざされていた
屋上への階段は生きていた
屋上にはかなりの量の水が溜まっていた。いつの雨かは分からない、少なくとも当日は降ってない
大秘殿のとなりの展望台
このあたりが三谷温泉郷の南側の山の頂上みたい。公衆トイレと3階建ての展望台があった
となりの大秘殿の建物を見下ろせる高さ
海を見下ろす景色は抜群!
ホテル明山荘
今回泊まったのはここ。たまに家に冊子が届くゆこゆこっていうとこのサイトでGOTOトラベルキャンペーンを利用してみた。2人で11000円くらい(1人5500円くらい)の格安なプラン
このホテルには本館と新館があって今回は本館の部屋。ほどほどにくたびれ感あって自分としては好きな感じ。新しい感じじゃなきゃダメな人は新館がオススメなのかな
窓際の小部屋。このスペースのために外泊しているといっても過言ではないくらい好き
部屋は8階。窓を見下ろすと温泉街のロータリー
この部屋からだと海は右斜めに見えた
明山荘の食事
バイキング形式で、いちおうの目玉はカニの食べ放題。小ぶりなカニだけど、いくらでも食べていいなら大きさは関係ない気がする。ただ食べるめんどくささがあるから、お腹の限界より先にそっちでギブアップしがち。今回は25本でやめといた
「食べる水族館」なんていう不思議なキャッチフレーズを付けているだけあって、各種お刺身はどれも美味しかった
それはそうと、そこまで期待してなかった肉料理がまさかまさかの大ヒット。揚げ具合が絶妙なからあげ、自家製わさびマヨを当たり前のように添えてくるローストビーフ、大量に食べやすすぎて心配になるおいしさの豚の角煮、何味か分からないのにとにかく旨いチキンとズッキーニとパプリカ焼いたやつ、手羽元なしでもうまい手羽元カレースープなどなど
バイキング会場の前にある生け簀。お刺身を大量に食べたら、帰りに魚の数が減ってたりするのかな
夜の三谷温泉街の散策
中心ロータリー付近はけっこう明るい
大きな道を外れると一気に街灯がなくなる
松風園のゲームセンター
お昼もそうだったんだけど、中には入れてもゲーム機に電気が入っていない状態だった
ホテルの人に言ってゲーム機に電気入れもらうシステムかな
夜の展望台
展望台までの道は真っ暗。そして階段はさらに真っ暗。デートスポットにするにはちょっとホラーかも
ただここから見える夜景は素晴らしい!大秘殿の水面もいい雰囲気
海の方を見ると竹島の橋の均等な光が目立ってキレイ
明山荘の窓からの夜景
宿に帰って再び夜景観賞。三谷温泉街から少し離れたところにあるラブホテルの照明がキレイだった
こういうのって”旅行の風情”みたいなのを楽しむには邪魔な気がするけど、自分は”レトロ感”が目当てで来ていたから、これこそ最高の眺め!
まとめ
昔は大賑わいだった温泉郷が、交通の発達や近隣の温泉郷の台頭で一気に衰退。でも落ちるだけ落ちて今では需要とのバランスが取れ始めている印象
もうすでに本物の廃墟はほとんどなくなっていて、安全に侘しい街並みを歩ける環境。まるで街全体が巨大なB級スポット施設みたいになっていた
三谷温泉の中には”コレ”といった観光資源はないので、よほどコアな温泉郷マニアでもない限り県外の人にはあまりオススメできないかもしれない
でも愛知県民にとってはその近さと低価格で、気軽に旅行気分を楽しめるのが最大の魅力。”県民の保養所”的な利用をするなら最高にオススメな場所だと思う
今回泊まった明山荘はリーズナブルさをキープしつつ接客や色々なサービスに力を入れている感じですごくいい宿だった。古さを隠せない部分はあったけど、新しい取り組みも目立っていて大満足。オススメ!
今回で三谷温泉自体が気に入ったので、次は別のところに泊まってみる予定!