先日、1425段の石段をのぼって本堂に着いたところで完全に力尽きたため行くのを断念した「鳳来寺山の山頂周遊コース」に再挑戦!
今回は石段区間はパスして本堂近くにある『鳳来寺山パークウェイ駐車場』に車をとめて、そこから歩くことにした
鳳来寺山パークウェイ駐車場
駐車料金は普通車510円。ここまでの道は片側1車線ずつあって広くて快適なドライブ
お昼に数本バスがあるみたい
駐車場の奥に本堂方向への道がある。ちなみにここのトイレはキレイで個室の数も多くてイイ感じ
自販機のジュースは80円、100円、110円、120円、130円、140円、150円、160円とやけに細かい値段設定
売店はお休みなのは平日だからかも
まだまだこのあたりの道は車が通れるようにしっかり舗装してあって歩きやすい
五郎塚からの眺め
駐車場から数分歩くとすぐに素敵な眺望が。下に見える集落が前回歩いた門前町なはず
本堂方向にある「鏡岩」はここからが見やすい
一瞬「人の用心」に見間違えたけど、あながち間違ってないのかもしれない
宿坊エリア
一般車が来れないこのエリアに軽トラなんかが数台とまっていた。作業車なのか今でもここに誰か住んでるのかは未確認
鳳来山東照宮
結構な階段を上って東照宮へ。このあたりの杉はどれも大きい
山の中に派手な色が映える
ここの狛犬は出征の際に削ってお守りにされていたとのこと。奥にあるまんまるの石が1代目、その次が2代目の狛犬らしい
『山頂周遊ぐるりと一周コース(東海自然歩道)』
鳳来山東照宮~鷹打場展望台
東照宮の脇が自然歩道の入口。今回は駐車場側から本堂側に出る左回りコースで行ってみた
スタートの時点で結構な山道。”自然歩道”という名目だけどこれは”登山”といっていいと思う
別の角度から東照宮が見られる。屋根のコケが素敵
序盤の道を険しくすることで、この先の道の危険を知らせる効果がありそう。軽い気持ちで歩いてきた人がここで引き返す決心をしやすい仕組み
ちょっとだけメルヘンな雰囲気
すぐにこのルートが”ガチ”なことが分かった
なんとなく艶めかしい感じの根
この根はいつから道として使われているのか
鷹打場展望台
東照宮~鷹打場まで自分の足で30分。石でできたイスと机があって眺望を眺めながら休憩できる
このブログ記事のプチネタバレになるけど、ここがこの一周コースで一番気持ちよく見晴らせる場所だとおもう。東照宮からここまできて、すぐ引き返すのが一番のオススメコース!
鷹打場展望台~天狗岩展望台
この区間は、よく言えばアスレチックな、悪く言えばデンジャラスな道だった。ところどころ手をついて登る箇所があって、ちょっとしたロッククライミング状態
今回の周り方だと上りになるから筋力が要る感じ。逆回りだと急勾配を降りることになるからそっちの方が危険そう
むかし階段だったのか偶然道に横たわったのか分からない朽ちた木
こういうのを上るコースと下るコースってどっちがいいんだろう?
改めて写真で見ると、上るの楽しそうな坂かも
たまにちゃんと道が示されてて安心する
このくらいの道は本当に心安らぐ
「巫女石と高座石」と看板にあった。どれがどれなのかはよく分からなかった
強引に道を切り開いる箇所も
「南アルプス展望台」という看板があったので正規ルートからちょっと外れてみる
かろうじてなだらかな岩を半信半疑で上ったら見晴らしのいい場所があった
天狗岩展望台
鷹打場から40分で天狗岩に到着
ここの岩が天狗に似ているから天狗岩らしい。ただ、そこそこ大きな岩がゴロゴロしてたからどれが天狗とも言えないような。しいていうなら写真の左奥の岩かなあ
ここの小屋はすでに傾いていて危険な状態
さすがの見晴らし!
天狗岩展望台~鳳来寺山山頂
平らな道が増えた。でもやっぱり危険なポイントも多数
ここ、どデカい生き物に見えて好き
こんなにあからさまに人の手で道作ったポイントは珍しい
ここまで来るとこの道が平らで安全な道に見えるから不思議
魔物に見えるか、森の精に見えるかは人それぞれ
朽ちた幹に新しい緑
豪快にコースを示してくれていた
たまに水のたまったこういうのがある。山火事用とか?まさか濾過して飲むとか?
鳳来寺山山頂(684m)
天狗岩から30分で到着。たくさんのベンチがあって休憩し放題で助かった
周りを木に囲まれていて景色はみられないのが残念
書いてから打ち付けたんじゃなくて、打ち付けてから書いたと推理
鳳来寺山山頂~奥の院
ここからはほとんど下り道(下りは写真で見せづらいので一旦降りてから振り返って撮ったモノが多いです)
前回の鳳来寺山表参道で石段はこりごりだったのに、ここへ来てまたあの悪夢再び
崖に向かって倒れて引っかかったままの木
岩が主張してるカッコいい道だけど、安全に行くなら左の土の道を通った方がいい
ムカデっぽい
こういう全体が岩の道は滑りやすくて恐い
この休憩小屋も使用禁止になっていた
奥の院
山頂から20分で到着。ずいぶん前にまっぷたつに壊れてもうボロボロだけどまだなんとか建ってる
ちなみに、この写真右上の人が立っているところに絶景スポットがある
展望台というにはちょっと危険な岩場。岩から身を乗り出さなければ落ちることはないと思うけど、最大限注意して景色を眺めた
近くの小山がすべて見渡せる大パノラマ
細長い集落は表参道沿いの門前町
奥の院~鳳来寺山本堂
道に木が倒れてるくらいなら気にしない世界観
この区間は階段多い
「六本杉」7本あった巨木のうちの1本を切って薬師如来を彫って、残った木を六本杉として残していたとのこと。この幹が一番しっかり残っているみたい
岩壁沿いの道が続く
「勝岳不動堂」鳳来寺山を開山した利修仙人はこの堂で亡くなったとされている
そろそろゴールの本堂の近く。逆に本堂側からスタートしたとすると、この上り階段を序盤に見ることになる。散策気分の人はこれ見て、この先のヤバさを悟るはず
「石造利修仙人像」
鳳来寺山本堂
奥の院から40分でゴール。ガイドマップによるとこの一周の目安は2時間30分。で、自分が周った時間は3時間だった
本堂正面の「田楽堂」は最高の休憩スポット
田楽堂からの眺めはこんな感じ。これと比べるとやっぱり山の方がいい景色かな。登った甲斐はあったはず
おまけルート
本堂近くにいくつかの見どころがある横道があったのでそっちも行ってみた
まずは「鐘楼」
鏡岩のふもとみたいな場所
行き止まりとはいえここまではっきり道があるなら何かありそう。でも体力が限界近かったから自重。謎としてとっておいていつか機会があったらいってみようと思う
かわいい通せんぼ。でも、あと何日かしたら本格的に道をふさぎそう
「胎内くぐり」巨大な岩の下に少しだけ空洞が見えた
「胎内くぐり」っていうくらいだからこの穴はどこかにつながってて抜けられるはず。入口の岩の感じを見るともうふさがってるようにも見えるけど、どうなんだろう?
「龍の爪痕」 近くにあった看板には「よく見ると爪でひっかいたような跡があります」と断言されていた
この横道は表参道の石段につながっていた。つまり真っすぐ戻るためにまたあのキツい石段を上らないといけない
まとめ
鳳来寺山は石段がとびきりキツいのであって山頂一周は大したことないのでは?という希望的観測は山道に入ってすぐに打ち砕かれた
とはいえ無策だったわけではなく一応軍手は持参。これが大正解で岩や木に手をかけて上るシーンで大活躍した
急勾配の岩登りや高い段差なんかがあってキツいコースだったけれども、それでも1425段の石段を上がってくるよりは体力的にマシだった
石段は”使う筋肉がずっと同じ”&”上り途中でスピードを緩められない”という逃れられないキツさがあるのに対して、山道は”いろんな筋肉を使う”&”いつでも立ち止まれる”という要素のおかげで、筋力面も呼吸面もコントロールできるのが良かった
かなりのスリルと疲労を味わいたいなら行ってみるのもいいかもなコース。山登りやってる人なら楽々かもだけど、そうでない人は”覚悟”して行ってみてください!
【↓単純なキツさはこちらのが上『鳳来寺山1425段の石段』】