三重県鳥羽市にある『鳥羽水族館』に行ってみた。この鳥羽市はあの「伊勢神宮」のある伊勢市に近く、テーマパーク「パルケエスパーニャ」のある志摩市とも隣接しており、むかしからこの志摩半島一帯が大観光エリアになっている大激戦区。その中でもこの『鳥羽水族館』はトップクラスに人気があり、それらの観光地に肩を並べて”志摩半島3大観光地”といっていい存在!
鳥羽水族館の外観
電車で行く場合は中之郷駅というところから歩いてすぐ、車で行く場合は近くに駐車場があって1日800円。線路と幹線道路沿いにあるから近くを通ればすぐ分かるのがいいところ
入場料は大人2500円小人1250円としっかりとした値段。ただ、十分その値段分以上には楽しめるはず!営業時間は9時~17時で年中無休
鳥羽水族館の内観
入ってすぐのエントランスホール。大きなクジラが浮かんでいて、いきなり心惹かれる広場になっていた
館内はシンプルな3階建てのビルって感じ。通路をまっすぐ行くと横にそれぞれに大きな部屋がある構造
展示フロアは大きく分けて12ヵ所。一つ一つのフロアが大きくて見ごたえがある
下方向に降りていくトンネルタイプの水槽も
足元にアンモナイトの化石が並ぶ異空間
飼育動物たち
チョウザメ
魚たちがギリギリまで近づいてくると、かなりの迫力
コブシメ
スターウォーズ感のある姿
ジュゴン
ジュゴンの展示は日本で唯一ここだけらしい。鼻の蓋みたいなところがまんまるで不思議
スナメリ
好きな水族ランキング4位にしているスナメリ。広い水槽をビュンビュン動いていて顔もフォルムも動きも全部素敵だった。好きランキングをもっと上げてもいいかもしれない
偶然、自分の母校「東京農業大学」の学生が生態調査をしていた。ちょっと話したらスナメリ愛がすごくて、なんかうれしくなった
バイカルアザラシ
真っ黒な目でなんともいえない表情をしてくる
ピラルク
普通の水族館なら一番の目玉になりそうな魚たちが各エリアにゴロゴロいる
カピバラ
全国の動物園にいるカピバラの中でもキレイで大きい方だと思う
伊勢志摩の海コーナー
よく見ると伊勢エビがびっしりいてコワかった
ホオジロザメのレプリカ
インテリア的な造形物の作りも見事
パフォーマンススタジアム
アシカショーが1日に4回というハイペースで開催されていた
アシカの体がテッカテカでキレイ
水面からのジャンプの瞬間は弾丸みたいな形になっていた
ペンギン散歩
ペンギンの展示場から20匹くらいが広場に出てくる
最初に歩き出したペンギンにつられてみんなが歩く習性があるらしい。本当に誰も動き出さない場合は係の人が何となく促すとのそのそ動き始める
先頭を歩いてるつもりだったのにいつの間にかはぐれてたり
ペンギンの水槽がかっこよすぎ!
カワウソ
ショーで盛り上がっている中、ずっと昼寝を敢行
セイウチ
水槽ギリギリでターンする時の迫力がすごい!
顔もアップで撮らせてくれるサービス精神
アシカ
この丸い水槽の中を4頭のアシカがものすごい速さで回転していた
芸の練習時間になるとキビキビとした動きに
調教の進んでいるアシカはお客さんの目の前で練習。目の前で見ると元気な中型犬くらいの迫力はある
セイウチのふれあいタイム
オリの中にいるセイウチが、イベントの時間になると出てくる
すごい大きさなのに大人しく言う事を聞いて、いくつかの芸を見せてくれた
ふれあいタイムの名のとおり、セイウチが客席ギリギリを何周も歩いてくれて、体をペタペタ触れた。その肌は濡れた毛がピッタリ付いていて、洗いたての馬みたいな感じ
帰り道の細い道に陣取って見学するのが一番のオススメ。ふれあいタイムの時よりも速いスピードで近づいてくるから、さらに迫力アップ
海の生き物たちを触れるコーナー
こっちのほうがセイウチを触るよりも断然コワい
常にうねうね動いてるタコを触れる人はスゴイと思う。自分はこの距離が精一杯
エイが脱走を試みていた。縁だけで頑張ってここまで上れてたから、水中で助走する知恵さえあればもう飛び出せそう
へんな生きもの研究所
巨大なダイオウグソクムシのオブジェが特徴的なエリア。質素な外壁の感じが”リアルなあやしさ”を醸し出している
中は薄暗くて、変わった生きものたちがいっぱい
ニコニコ動画で70時間生中継が行われたりしたことで有名なこのダイオウグソクムシの水槽
ほとんど動かない事でも有名なダイオウグソクムシ。当日朝の配置図を見て、数時間単位で比べると、たまに位置が動いていたりする
イセエビの赤ちゃん
どんなに大きなイセエビだって、赤ちゃんの時はすごく小さいのは当たり前といえば当たり前。ただウシガエルのオタマジャクシはものすごく大きかったりするから油断できない
カワテブクロ
見たまんま過ぎてこれが正式名称かどうか怪しんでしまうヒトデ
シーアップル
こっちのイソギンチャクの名前はちょっとオシャレ路線を目指しすぎた感がある
ナヌカザメの卵
これ自体が一つの卵らしい。中でビクンビクン魚の赤ちゃんが動いていた
どうしてもガラスが曇るから水槽の隣にはお客が拭くためのタオルが用意
異常に足の多いタコの剥製は必見
研究室っぽい展示はマニア向けかも
奇跡の森エリア
ジャングルっぽい作りで温室になっているエリア
ドクターフィッシュ
造形物に馴染んだ状態で飼育されていた。足をつけるのはダメだけど、手を突っ込むのはOK
多分ケヅメリクガメ
野生っぽく砂まみれになってて、ほとんど岩みたいなルックスになっていた
ちょっとしたところにアトラクション要素があったりして、細かいとこで楽しませてくれる
リニューアル中エリア
現在「怪獣の王国」というエリアはリニューアル中で2018年夏にオープンとのこと
完成予定の模型を見るだけでワクワクしてくる
食事エリア
こういうフードコート的なところやレストランなんかもある。ただ残念なことに、それぞれのメニューを見た感じ”鳥羽水族館じゃなきゃ食べられないもの”はなかったと思う。ここだけはこの水族館のウィークポイントかも
今後は何か目玉料理の開発が期待される。「イルカたちのエサ煮込みカレー」とか「ラッコが剥いてくれた貝」とか
マリンギャラリー
鳥羽水族館は貝のコレクションが1万3千種あって、そのうちの1千種を展示しているとのこと
写真に写っている貝は「世界一高価な貝」としてギネスブックに載っているリュウグウオキナエビス。1969年当時に360万円で取引されたらしい
トドの剥製
通路の途中に唐突にトドの剥製が
剥製と分かっていても正面に立つと怖い
まとめ
まず展示されている魚たちがどれも特徴が分かりやすかったり大きかったりで、魚に詳しくなくてもすぐ楽しめるのが良いところ。それに加えて水槽などの設備自体がキレイで、魚たちがいなくてもそれなりに成立しそうなほど。そして触れる系やショーがコンパクトな内容で次々行われていくテキパキ感も素晴らしい
ここでのオススメはやっぱりセイウチのふれあいタイム。あんな大きい動物に気軽な感じで触れられるのはすごい体験だと思う。あとコアなオススメだとスナメリ。あの白くて小さくて背びれのないイルカが、広い水槽中をビュンビュン泳ぐ姿はハマる人多いはず
比較的静かに楽しめる水族館で、強気な入場料も納得の内容。伊勢方面に行った時にはぜひ鳥羽水族館に!