三重県鳥羽市の浦村町にある『海の博物館』に行ってみた
海に関する民俗資料の展示や、海女文化を紹介しているこの施設、1971年に鳥羽一丁目に作られたものを1992年にここ浦村町に移転。その時に建てたこの館が日本文化デザイン賞を受賞していて、同時に公共建築百選に選ばれている
営業時間は9時~17時。入場料は大人が800円、大学生以下が400円。休館日は6月末と12月末だけで、曜日による休館日はなし。8つくらいの建物があって敷地はかなり広い!
展示A棟
天井が、船をひっくり返したようなアーチを描いていて、公共建築百選に選ばれたのにも納得
展示に人形が自然と馴染んでいた
顔はめパネル需要もカバー
三重の祭や風習の展示が多く、かなり古いものも残っているみたい
この人形の女性の顔がなんともいえないデキで、子どもなのかどうなのか年齢が読み取れなかった
海に関することはなんでも集める方針だそうで、古い潜水艦の資料なんかも
潜水艦の中に入ることも出来る。この穴がかなり小さい。頑張れば誰でも入ることは出来そうだけど、誰でも出られるかどうかは分からない
ちゃんと中に人が入った潜水服
「映像ホール」
海女の仕事に関するムービー
正月に離島の神島で行われる「ゲーター祭」の資料が。沢山の人が長い竹を持ち、大きな輪を持ち上げる祭。いつか見に行きたいと思っていたけど、神島の過疎化で2018年から中止。今後再開の見通しは暗いらしい
現代であれば開催資料はしっかり残せそうだから、いつか条件が整った際には再開できる・・・はず
お盆に飾るナスも三重にかかるとこのとおり
この大きなクジラのハリボテが町内を練り歩く祭も
「大吉龍」
願い事を書くと、一つだけかなえてくれる龍
ボールはすでに7つ揃っていた
「ミュージアムショップ」
海に関するグッズや伊勢志摩の特産物が並んでいた。海女のデザイン物がとくに秀逸
展示B棟
船が丸ごと入っても余裕なくらいの大きな建物
一本釣りをする人たちも活き活きしていた
海女のジオラマの力の入りよう
この顔はめパネルは人気高そう
海女さんが休憩する海女小屋。ここで何時間もお話をするのが楽しみの一つだったらしい。来館者がこの中に入って話に加わることも出来る
海女のゴーグルの進化。目の描き方がなんとなくジャンプ漫画「ジャングルの王者ターちゃん」っぽかった
悪魔の実の能力者みたいな展示が
この館で最もリアルな人形
来館者を守っているのか、展示を守っているのか判断に迷う注意書き
水軍大将九鬼嘉隆の人形は、リアルとデフォルメのバランスが良い!このくらいの人形が一番好き
偶然か計算か、雨漏りの跡がカッコ良かった
大吉湾
館内の矢印のままに歩いたら海に出た
引退した漁船の展示がこれ
ほんの1分前に歩いて来た道を見失った。この右の林が帰路
船の収蔵庫
体育館くらい大きな空間に古い木造船がビッシリ。全貌が見渡せる展望台的なものも用意されていた
展望台的なものからの景色。この光景は必見!
いつも笑っている七福神の恵比寿天が厳しい顔をしていた。ヒトが海を汚すことに対して怒っていることを表している
ギャラリー
この時は神島のタコ漁の写真展
カフェあらみ
「海の幸かきカレー」
浦村町といえばカキなのでこれを注文。甘いカレーと夏野菜はマッチしていて美味しかった。かきは具としては主張が強すぎて単体で食べるのと同じような感じかな
「名物ところてん」
海女さんがとった天草から作られているところてん。”きなこ”と”ポン酢”と”かつおだし”から選べて、今回はかつおだしにしてみた。あんまり食べ慣れてないから自分の中でイマイチところてんの位置づけが定まってないんだけど、これは冷製スープみたいな感覚でぺろりと食べれた
まとめ
大観光地域にあるちゃんとした観光施設の割には入場料がリーズナブルなのがまずイイ!一番のオススメは船の収蔵庫の無数の木造船の眺め。この光景だけでもう元が取れてるといっても過言じゃないくらい。自分はまた数年後くらいにリピートしたいと思った
あとは三重の祭の資料がどれも奇抜で、笑っちゃうようなものもあればちょっと不気味なものもあってすごく楽しめた
今回行った時にはやってなかったけど海の体験プログラムというものが時期ごとに行われていて、内容見たらどれも超本格的。子ども向きのものも多いから、どれか興味があるものが開催されるタイミングに合わせてここにくるのも良さそう
海の博物館は、展示の規模の大きさに圧倒され、その内容にはちょっと笑えつつ深く考えさせられる、特に大人にオススメのスポットだった!
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