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UMAを飼育する準備は万端『出没!未確認生物~奇妙で怪しいキワもの図鑑~』(碧南海浜水族館)

注目の企画展!

2020年8月1日~11月1日まで碧南水族館で開催の企画展『出没!未確認生物~奇妙で怪しいキワもの図鑑~』に行ってきた

カッパツチノコなど目撃例だけで実際に捕獲されていない「未確認生物」を扱った珍しい切り口のイベント。こども心もおとな心もくすぐる素敵な展示空間を楽しめた

碧南水族館とは

この企画展が行われている碧南水族館は愛知県碧南市にあって、地域民向けの色合いの強い小さめな水族館。入場料も大人500円、小人200円と入りやすい価格設定

車で行くのであれば無料駐車場が完備されていて便利。電車だと名鉄三河線の碧南駅から徒歩15分くらいの距離にある

 建物に入ってすぐにアカウミガメの子どもたちがお出迎え

 

1F水族館の企画展エリア

水族館入口が企画展のエリア。直線25mくらいと小規模な展示だけど、カラフルなイラストや分かりやすいキャプションで楽しい空間に

カッパ

まずはカッパと一緒に写真が撮れるコーナー。表情とサイズ感が絶妙で、ニコニコして写真を撮る子どももいれば、めちゃくちゃ怖がって近づけない子どもも

「川に近づくと危険」という注意が転じて生まれた存在がカッパだとするなら、怖がる方が正しい反応なのかな

目撃情報をまとめるとカッパは40~100㎝で、かなり小さいものが多いよう。なので「大きいスッポンと見間違えたのでは?」という説も有力視されている

カッパを捕まえた場合の飼育先はここでよさそう

ツチノコ

日本を代表するUMA(未確認生物)。特に岐阜あたりでは今でもよく探されていて、捜索イベント「つちのこフェスタ」なんかが行われているほど根強い人気

ツチノコの方がカッパよりも捕獲の可能性が高そうだからか、より実際的な飼育のシミュレーションが行われていた

人の髪の毛を餌に混ぜるアイディアがリアルに恐くてイイ

ドラゴン

日本でドラゴンを飼育展示しているのはこの碧南海浜水族館だけ。この生き物はホライモリで別名がドラゴンズベビー

この個体は2005年の愛知万博の際にクロアチア共和国から寄贈されたそう。ベビーと言いつつ少なくとも15歳以上なので「ドラゴンズベビーのおとな」という少し矛盾した存在。それはそれで幻の生物っぽい気もする

 ネッシー

イギリスのネス湖で多くの目撃例がある恐竜がネッシー。近年の研究で恐竜どころか爬虫類のDNAも検出されず、ウナギのDNAが多数だったことから大ウナギの見間違いということになっているらしい

ただ大ウナギは最大で2mと言われていて、ネッシーと見間違えるなら10m以上のウナギがいることになる。そんな大きなウナギは今まで確認されたことがないので、ネッシーでもウナギでもどっちにしろUMAに変わりない

 

1F水族館の常設エリア

大水槽で泳ぐのは碧南市に面する三河湾の魚たち。この水槽の前には15席くらいのベンチがあって、座って魚たちを眺めていられる

マアナゴの水槽。基本じっとしていて、ごくたまに全員でビクッと動いたりする

ハナギンチャクは水流にゆらゆら揺れる様子がキレイ

テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く」でよく出てくるアメリカの外来魚アリゲーターガー。そいつが愛知県の各所で捕獲されていて、そのうちの2体が剥製になってここで展示されている

ネコギギは三河湾と伊勢湾にそそぐ河口にしか生息していない希少な魚で、絶滅危惧種&国の天然記念物になっているそう

 

 2Fへの道

2階に上がる途中の壁には魚の知識を学べるコーナーが。手作り感ありつつ分かりやすく作ってあって面白い

鳥たちと一緒に2階に向かう

 

2F科学館

ここでは映像みたり模型をみたりと、学ぶ系の展示が揃っていた

碧南市の池「油ヶ淵」にいる魚を釣るというゲーム形式の展示。磁石のついた竿で魚の絵を引き上げる仕組みで子どもたちに大人気

ただなんらかの理由で見た目よりも難しいらしく、親が手伝ってもなかなか思い通りに釣れていなかった。次回来た時には自分でやってみて、いったい何がそんなに難しい原因なのか突き止めようと思う

一見普通のキッチンに見えるんだけど、油ヶ淵の人ならでは特徴があるのかな?

 ネズミフグの剥製。大型のハリセンボンの仲間とのこと

この生き物がもし実物が見つかってなくて、絵とか伝聞だけの情報だったらUMA扱いされそう。「体中にとげがある丸い魚を見た」とか言っても、まず誰にも信じてもらえないだろうなあ

 

 ビオトープ

建物1Fの有料エリアの扉を出るとビオトープになっていた。ビオトープというのは簡単に言うと「生物環境の小空間」のことで、このエリア内で特定の植物や動物が暮らせる環境を再現している

庭園としても美しくて、散歩したり休憩するのにとてもいい場所

小さな田んぼなんかもある

 

グッズコーナー

そこまで大きな水族館ではないのでグッズコーナーもこのくらいの広さ。でもその割にはオリジナルグッズが充実してると思う

 

まとめ

「未確認生物」なんていうオカルトなネタで企画展をやってしまうノリに、小規模な水族館ならではのフットワークの軽さを感じた

90分あれば施設全体をしっかり楽しめるくらいボリュームで、そこまで気合入れなくてもフラッと寄って楽しめるのも魅力

また、水族館のすぐ隣には大きな芝生エリアに水路の流れる「碧南市臨海公園」が、少し北に行けば日本有数の”ちょうどいい感じの遊園地”の「碧南市明石公園」がある

それらの施設は子ども向けで、親子でいけば大満足。ですが意外と大人だけで行ってその空間を歩きまわるだけでも楽しかったりする。時間がある時は水族館と合わせて行ってみてください!