2018年9月に愛知県豊橋市で行われたアートイベント『sebone』
豊橋市の中心市街地にある川の上に建っている「水上ビル」を中心に使って行われるアートイベントで、今回で15回目の開催。自分も第12回から出展していて今回で4回目の参加
今年のテーマは「ホームグラウンド」で、それにちなんだ作品が空き店舗のスペースなどに点在。それぞれが遠すぎず近すぎずの距離感で、水上ビルの数百メートル区間を歩きながら楽しめた
運営本部は水上ビルの端っこの広場。うまくいけば高額な商品券がもらえたりするスタンプラリーの抽選場を兼ねていて、お昼になると列が出来たりする
水上ビルエリア
あまのしんたろう写真展『ガマゴオリクエスト』
今回も昨年と同じ会場。seboneではいつも豊橋市の近隣のまちを撮影した展示をやっていて、今回は「蒲郡市」の写真でやってみた。詳しい内容はこのブログで後日レポートします!
Takayuki Odaとその仲間・ウッドバーニング体験
木を焦がして絵を描くワークショップ。本格的な体験に加えて一回100円という破格な安さで大人気だった
大橋夏美作品
”雨好き”の心をくすぐる作品
まちじゅう図書館プロジェクト
豊橋市の中心的な建物と公園が現在工事中で、そのガレキで描かれたのがこの矢印
窓から矢印の先を見ると、ダイナミックな工事現場が見られる
下から見るならこの場所が一番”非日常感”があるかな
水上ビルという建物そのものがアートだったりする
micarica光のアート
暗幕が入口だと入ってみたくなる!
点描アート展示
まちにあるタイル壁にお客さんたちがシールを張っていってドット絵を作っていく企画
山下武士作品
多分倉庫かなにかが会場。ドアから奥に入っても天井の高さが120㎝くらいしかない不思議な展示空間
この場所も面白いけど、普通の部屋でやっても十分楽しめるくらいクオリティの高い作品だった
TakahiroIshiyama作品
よく考えたらセミの抜け殻は”脱いだ服”程度のモノ。この時点では”死”とは関係ないんだった
みずのうえビジターセンター
水上ビルの中腹にある、まちづくりイベントの拠点的な場所。ここにも作品展示があってワークショップが開催
堀川シンジとそのお仲間
昨年の『ええじゃないか豊橋音祭り』にも出ていたギターの堀川さん。味のある声色でじっくり聴きたい系アーティスト。あと、セッションしているお仲間の楽器が珍しすぎて何かの武器みたいだった
Cellos Rhyme(チェロズライム)
写真展会場の前がいきなりライブ会場に
穂の国とよはし芸術劇場PLAT
Dream Weaver 高校生プロジェクト「愛着のある言葉たち」
忘れものの多い自分からすると「かぎかった?」っていう言葉が怖すぎる
強風が吹くとより映える
兼藤忍「源 in plat」
「割れるといけないから焼き物作品は触っちゃいけない」という美術展示の概念をひっくり返す「叩いて音を楽しめる焼き物」
形や大きさだけじゃなく素材そのものも違ったりするそうで、いろいろな質の音が鳴っていた
お店をつくろう!
小学生たちがそれぞれに作った店を並べて大きな商店街を形成
高台からみた景色
開発ビルエリア
今回から矢印システムが導入されて、開催場所が格段に分かりやすくなった
園子温監督「クソ野郎と美しき世界」映画ロケ地×トークショー
開発ビルの2階部分の一室がエキセントリックな世界に
映画の世界の中に入れる
会場内パフォーマンス
ライチと石ころ
「悪魔のミサ」の参加勧誘をする悪魔の三貴族
これが悪魔のミサ会場
お菓子を渡して懐柔したり
音楽と寸劇の組み合わせたようなパフォーマンス。悪魔らしく豊橋市民をイジったりしつつ、勝手に自滅したり
こちらは造形アーティストとしての「ライチと石ころ」の展示スペース。正面の邪神像が目立つ
すごいクオリティーの造形作品も。やけに美化されてる気がするけど、こっちが真の姿なのかもしれない
まとめ
今年の目玉は点描アート展示のドット絵だったかな。だれでも参加しやすい仕組みの割には、完成した絵がしっかりアートしてた
あと遭遇できる機会は少なかったけど強いインパクトで爪痕残したのは悪魔のミサだったと思う。当日なにやるか全然分からなすぎて良い意味でも悪い意味でもスタッフたちの注目度が高かったし、終わった後の反響も大きかった
空き店舗や近隣の工事の関係で本部の位置さえも変わるこのイベント。毎回展示スペースやパフォーマンス場も変わる運営の臨機応変さも見どころ!
【昨年2017年のsebone記事】