静岡県湖西市の資料館「おんやど白須賀」のジオラマ展示で紹介されていた『袈裟切り地蔵』を探してみた
おんやど白須賀の記事
袈裟切り地蔵の場所が観光パンフレットの地図に載っていたのはいいんだけど、その地図全体が手描き風のイラスト。なので正確な位置はわかりにくかった
とりあえず近そうなところに車を止めて、歩いて探してみることに
何かの生き物の像に見えたけど、これは袈裟切り地蔵ではなかった。それどころかよく見たら像でさえなくて、ただの木の幹だった
自分を大きく見せるタイプ
探索のついでに、車で走ってるときに見かけた心惹かれる建物を撮影
心惹かれたのはこちら側
完全に迷ったので地元のおじさんに「袈裟切り地蔵」の場所を聞いたら、もうかなり近くまで来ていることが分かった
教えられた場所の途中にお墓があった。ちょっと寄り道
袈裟切りじゃあないけど、首がない像はあった
お墓の奥でスターウォーズに出てきそうなキャラに遭遇
教えてもらった場所に到着
お寺の番犬の鳴き方が恐い。首のチェーンをピンピンに貼って吠えて来た
お寺を回り込むように続く長い道に、ずっとお地蔵さんが並んでいた
まだまだ続く道、長い
しかし、一体一体見ながら歩いてきたにもかかわらず、この中に袈裟切りされている地蔵はなかった
登りきると「十王堂」の前に出た。十王堂は小さな公民館っぽい建物で、その中には極彩色の閻魔像が鎮座。地味な外観と閻魔様の立派さがアンバランスでおもしろかった
周りを見渡して「あった!」と思って近づいたんだけど、これも普通のお地蔵さん。派手な傷はなかった
近くの通りに、このあたりのお寺関係の案内板があった。ここにも「袈裟切り地蔵」の文字はない。そして落書きのノイズがすごい
適当に道を歩いて他に看板がないか探していると、地元のおばあさんが向こうから歩いてきた
声をかけて「袈裟切り地蔵」の場所を聞いてみると”さっきまで歩いていたあたりの横道の先にある”ということを教えてくれた。お礼を言って今来た道を戻ろうとするとおばあさんは別れ際に「お化けが出るよ」と言って笑った。すぐに「冗談冗談、お昼に行っても何にも怖い事はないから、大丈夫だからね」とまた笑って言っていた
資料館で聞いた話だと「袈裟切り地蔵」は津波を鎮める地蔵ということだったんだけど、もしかして本当は怖いやつなんだろうか?ただの観光気分で地蔵を探しているのに、気づかないうちにホラーに足を踏み入れようとしてるのかな?
「昼は大丈夫」っていう言葉のウラは考えないことにして、とにかく教えてもらった場所へ行ってみることにした
【後編へつづく】