愛知県名古屋市緑区の有松町で開催された『第33回有松絞りまつり』に行ってみた
特にイベントのないときでも古い街並みと染め物を観光できる有松。名古屋からすぐの駅の、ほんの目の前にこの街並みが残っているのも魅力
そんな有松がまつりの日だからってちょっと本気出したとあれば、すぐに大勢のお客さんを集めてしまう。地味なのに潜在能力のすごい街

メインの大通りの賑わいはすごい。そしてメインの裏通りもすごい

フリーマーケットのラインナップがおもむき方向に振れてる

お祭りの目印ともいえる連旗も凝ってる

駐車場なんかの平らなスペースは全部びっしり屋台が詰まっている

最近ハマってるフランクフルトをここでも購入。豊田市足助のzizi工房のモノで、皮のパリっと感が特徴的でおいしい

ただの細い道も演出次第で通りたくなる道に

一見チークピーシーズかと思った。屋台の奥に小さな木の板が並んでいたからこれは鼻緒なはず。すごくきれいだから鼻緒にだけじゃなく、他に何か使い方を考えたくなった。カメラのストラップ……にはちょっと太すぎるかなあ

山車のからくり人形が筆で文字を書く実演。風や気温や湿度なんかで、書ける具合が変わるらしい

山車の下には人の入れる場所があり、ここで祭囃子の演奏が行われる

ステージブースの背景幕がシブい

着物を着てる人がすごく多い。洋服来てる方が浮く可能性まである

有松小学校体育館の展示。どんなスケールの会場にも合わせられる染め物の対応力



絞り手ぬぐい体験コーナーが大盛況。苦労して自分で作ったら、いつも以上に大切にしそう

元銭湯が有松絞りの施設の一部になっていた

女湯


まつりをやっている大通りから意味ありげな横道が見えたので行ってみた。名鉄の線路を超えて川を越えたら有松天満社の入口が現れた

ここの階段は、階段の面が坂になっているというだまし絵的なつくり。階段の間隔が広いので、そこで歩幅を整えようと油断したところを、さらにジリジリ体力削ってくる
普通に作ったら段の間隔せばめて倍の段数になるところをうまいこと誤魔化していて、下からだと一見「簡単に登れるんじゃないか?」と錯覚させる巧妙なカラクリ

登りきると個性的な鳥っぽい像が。この顔みたらあのイジワルな階段の件も許せる

有松駅前のイオンタウン有松では学生中心にステージイベントが開催

ダンスサークルや吹奏楽のパフォーマンスが次々行われていた

帰る様子もきれい

名古屋で行われるロボット競技の世界大会『ロボカップ2017』のPRコーナー。ロボットは浴衣姿が似合うことが判明

洋風な子どものマネキンに本格的な絞りの服を着させると年齢不詳になる例

今回最も欲しいと感じた品物。これ作った人にいろいろ聞きたくなる


大きな天狗様が大通りを歩いていた。箒みたいなもので頭をなでてくれる

迫力がすごい

猩々(しょうじょう)も出現。名古屋市緑区には『猩々祭り』という、この巨人が子どもを追いかけて赤い手でお尻を叩く祭りがあるらしい
自分が小さい頃に親戚の家に行った時に見たのがこれかもしれない。中が暑くなるから氷をお腹部分に流し込んでいたのを見て、親戚は氷を食べる鬼と表現した。食べ物が氷ってだけでも不気味なのに、さらにその鬼が「食べる」といいつつ体内に直接取り込んでいたため、自分も食べられかねないと思いめちゃくちゃ怖かった思い出がある。いや、思い出じゃない、今でも怖い

古い街並みに馴染んでいるようで馴染んでない古い建物。お客さん注目度の高いお店

この祭りはとにかく見せ方が上手い

花魁行列にも遭遇。豪華な着物を身に纏って十数人の花魁が歩いていた。一般の人でも参加できて、参加費は1万6千円。何百万クラスを着るチャンスだから高いか安いかは考え方次第。しっかり着ると相当重いらしく、わざわざ募集要項に「体力のある方」という覚悟を問うような文言が書いてあった

むかしカフェ系の店がたくさんあったので、普通の日にまた来てみようと思う。まつり当日を楽しむだけでなく、ちゃんと街紹介が出来ててすごくいい祭りだった

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