シングレ聖地の笠松競馬場は現役の昭和レトロ歴史遺産
国民的アイドルホースオグリキャップのデビュー地として有名な競馬場。4月6日からアニメ『ウマ娘シンデレラグレイ』が始まる事もあり、今後笠松競馬場に”初めて行く人”が増えていくと予想。そんな人たちが困らないためにも笠松競馬場への「アクセス」と「場内施設」を中心に解説する!
笠松競馬場は大きなレースやイベントがある時は一気に賑わい、それ以外の通常開催時はのどかな雰囲気が漂う素敵な場所。この記事を読んで事前に笠松競馬場を把握してもらい、不安点がない状態で存分に楽しんでもらえたら嬉しい
笠松競馬場の電車でのアクセス
笠松競馬場は「名鉄・笠松駅」を降りてから歩いて3~5分くらい。競馬場に近い駅とはいえ周りは住宅が多く、タイミング悪いと他に競馬場に向かう人が見当たらず行き方に迷う場合がある(自分が行った時はそうだった) なので自力で歩いていけるようここで写真付きおすすめルートを解説
笠松駅付近
笠松駅は名鉄名古屋駅~岐阜駅の間にある。名古屋から行くなら特急で24分。往路も復路も1時間に4本ずつ出ているから特に行き帰りの時間を合わせなくてOK
中央改札口
笠松競馬場に直行するなら東改札口に出ればいいんだけど中央改札口には笠松競馬グッズ等が並ぶ売店「ふらっと笠松」がある。笠松競馬場に初めて行く人はまず中央改札口に出るのがオススメ
ふらっと笠松
営業時間は10時~18時。一旦ここで商品をチェックしておいて笠松競馬が終わってから買って帰るのがスマート
中央改札口から出た場合は線路沿いにあるこの地下道を通って東改札口に向かう
突き当りに左矢印が出るのでそちらへ進むとすぐに笠松駅・東改札口に出る(※ここを右に行くと地図上は近道に見えるけど超危険な道の横断になるからやめたほうがいい)
笠松駅から笠松競馬場までおすすめルート(約250m)
東改札口
真っすぐ笠松競馬場に向かうなら電車から降りて最初からこの東改札口に出てOK
駅を出てすぐの景色。ほこらの右の道を進む
最初の交差点を渡ってすぐ右へ(公式はこの交差点の直進を紹介していたけど安全度変わらない割に道のりが450mに増える※ただし桜の時期だけは直進がオススメ)
直進し横断歩道に向かう
信号のない横断歩道を渡って右へ
線路の手前で左へ(写真右の細道は笠松駅に繋がっているけど奥からくる車の見通しが悪く超危険!交通量も多く、絶対横断歩道以外でこの道を横断しないこと)
すぐ現れる階段を上る
ここの横断歩道は係の人がいることが多く、より安全に渡れる
笠松競馬場の入場門に到着!
笠松競馬場内施設
令和7年度(令和8年3月31日まで)は常に入場料無料!入場門をくぐると一瞬にして昭和な空間に迷い込める
オグリキャップ像
入場門すぐにあるオグリキャップ像。黒々とした素材で若い頃の真っ黒なオグリキャップを彷彿させる
オグリキャップのたてがみが展示
オグリキャップに捧げる詩の石板も
笠松競馬グルメ
飲食店は自由席エリアに5軒(1軒は土日のみ営業)指定席エリアに1軒。「店頭販売」に加えて奥が「食堂」になっているお店がある
店頭販売では東海地方ならではの赤味噌を使った串モノやどて煮、おでんが多く並ぶ
。↓写真の丸金(マルキン)食堂は『ウマ娘シンデレラグレイ第3話のCパート』で出ていたお店
この丸金(マルキン)の食堂エリアはタマモクロスがきしめんを食べていた場所。実際ここのきしめんはとてもうまい!
【⇩笠松競馬グルメの詳しい情報はこちら】
勝運稲荷
競馬場の中にピッタリの神社が。馬券に困ったら予想屋に頼るのもいいし、ここで神様に頼るのもいい
キッズルーム「ちびっ子ひろば」
板張りの広い空間。遊具は真ん中に稼働のベンチ風のモノがあるだけ
トイレ
外観は”それなり”程度のキレイさだけど、中は最新鋭なキレイさ!
観戦施設
スタンド設備
西スタンド
屋外席は自由席エリア。ガラス張りになっている中は「特別観覧席(600円)」という指定席で専用レストランも入っている
レースが見られる屋外席と1階の馬券売り場以外はほとんど使われていないようで、スタンド裏の空間はガランとしていた。かろうじて旧休憩所がイベントの準備室になっているのは見えた
特別観覧席の入り口。この先は昭和的な空間から一気に現代的空間になるらしい
中央スタンド
改修工事中の写真(撮影3月19日)。ただ令和7年4月1日から使用再開予定なのでこれでほぼ完成しているはず
中央スタンドの観覧席。コロナ時代の名残がいいカンジのデザインになっていた
東スタンド
こちらもガラス張りの中は「ユーホール(500円)」という有料席になっている
よく使う部分以外は昭和~平成のまま残ってるような状態。ある意味ロケーションとしては貴重で素晴らしい文化財ともいえる
東スタンドベランダ部分はとびきりレトロな雰囲気
大型ビジョン
大きな画面に加えてコース幅が狭いのでとても見やすい
その他気になった設備や風景
木製イスの観戦コーナー。頭上には温かいヒーターが付いていた
このヒーターは馬券売り場など人が集まる各所に設置
特に用途のないエリアは入れないよう閉鎖されていた
配線が凄い!
笠松競馬場のレースの流れ
パドック
馬場内にパドックがあるのは日本唯一であることはもちろん、おそらく世界唯一。かなり遠いけどスタンドからなら馬体や歩様を見ることは十分可能。表情や細かい馬具を見るには双眼鏡が必要。距離感を例えるならJRAの大きいパドック周回の奥側の馬を見るくらい
本場馬入場
パドックとコースは簡単な柵で繋がっているだけ。なのでジョッキーが乗ったらすぐ本番馬入場のスピード感ある運営。客としてもスタンドに座ったまま「パドック→本場馬入場→レース」が見られるのはラクと言えばラク
待機所
返し馬が終わってレースが始まるまで待機する場所。笠松競馬場はほとんどのレースが1400m戦なのでこの待機所が最もよく使われる。すぐ近くを名鉄が走る
レース
1400m戦のスタート。フルゲートは12頭。近年は8頭~10頭のレースになることが多いみたい
コースの内側にはお墓や畑がある
狭いコースなので最終コーナー近くのフェンスの前に立って観戦すると、こっちに突っ込んでくるような迫力ある
直線もコース幅の狭さから迫力凄い
ウィナーズサークル
スタンド前の端っこの小さな空間がウィナーズサークル(四角いからウィナーズスクエアな気もする)
地味な位置にあって小さいから、何もやってない時は存在に気付かない可能性大
笠松競馬場の外周を歩く
装鞍所
入場口を出て右、競馬場を時計回りに歩くと装鞍所を見下ろすことができる
写真奥が笠松競馬場の第1コーナー辺り
薬師寺厩舎
装鞍所の反対側には厩舎エリアがあり昭和初中期のような風景が見られる
金刀比羅神社
1コーナーと2コーナーの間あたりにある神社から競馬場をみた風景。ここからだとお墓がよく見える
向こう正面の土手
木曽川の土手からの風景。木が多くてレースを楽しめるほど馬が見られるわけではなかった
帰りの電車
名古屋行き、岐阜行きともに特急電車が1時間に4本あるので特に時間を合わせて帰らなくてもOK。イベント時は集中混雑するけれど、その時はギリギリまで競馬場見学してから馬のまち笠松町を散歩して電車の時間をずらせば良い
まとめ
笠松競馬場は平成ノスタルジーを通り越して昭和レトロな建物まで残っていて、さらにそこに入っていけてしまう「生きた歴史遺産」のような側面も持つ場所。場内全てのモノに歴史があってその独特の雰囲気の中を歩いているだけでも楽しめてしまう。食べ物は東海地方に昔からある独特のモノが多くグルメ面も充実
そしてなんといってもこの雰囲気の中で楽しむ競馬は格別。のどかな風景の中を一生懸命走る馬を見ていると、自分もその世界の一員になれたような気がして不思議な幸福感があった
もしこの記事を読んで笠松競馬場が少しでも気になったらぜひ行ってみてほしい!超オススメの場所!