名古屋競馬場へのアクセス
2022年に名古屋市港区から弥富市に移転した「名古屋競馬場」 元々トレーニングセンターだった施設を競馬場にしていて、周りは工場や企業倉庫だらけの場所。そのため公共交通機関はほぼなく、主要な交通手段は自家用車か、名古屋駅と近鉄蟹江駅から出ている直通の無料バスと限られている
今回は通常開催時1日3本出ている名古屋駅の名鉄バスセンターからの無料バスに乗って行ってみた
名鉄名古屋駅で降りてバスセンターのある方に出るとすぐに看板があり「あと170m」「160m」「130m」「110m」「60m」「すぐエレベーター」と”これでもか!”というペースで矢印が出続けて分かりやすかった
バスの乗車予定時間は40分。途中で高速道路に乗ったりしてかなりの距離を走った。でもこの日は道が空いていたのか34分で到着
開門前でも大丈夫
今回はバスが開門前に着いたので数分の待ち時間があった。門の外には他場の場外馬券売り場やYショップ名古屋競馬場店があるので少しくらい早く着いても十分時間潰せる
騎手がそれぞれのおすすめ商品を紹介していて面白い
名古屋競馬場内
まだオープンして2年で設備がキレイ。ただこの競馬場はナイターでのネット投票を狙っての営業が多いため、スタンドはこの写真に写っているものだけでとてもコンパクト。ちなみに入場料無料
キッチンカーシステム
門をくぐってすぐ目に入ったのはキッチンカー。常設のレストランは1つしかないけれど、ここに毎日色んなお店が来ることで施設規模に対して食のバラエティーが豊富になる素敵なシステム
売店
場内唯一の売店ヤマザキショップ。品揃えは外にあったお店よりちょっと少ないくらい。ただ、写真左下に映っている勝負服タンブラーはこっちにしかなかったと思う
レースの流れ
フルゲート12頭なのでパドックも必要十分なコンパクトさ
予想屋は2軒分あった。この日は1軒が営業
パドックが終わると本馬場へ。それらを繋ぐ馬道はスタンド内からガラス越しに見られる
客席の真横から本馬場へ出ていく。パドックからここまで真っすぐ繋がっていて本当にコンパクト
ここのコース形状的を一番活かせる”1500mのレース”ばかりが行われる。この日は12レース中8レースが1500m戦だった
平日でもお客さんはほどよく入っていた。空いてはいるけど寂しい雰囲気ではないくらい
最後の直線は240mと以前より46m長くなり、直線での攻防が激しくなった印象
口取りもスタンド横で行われる。パドックとゴール前の50mほどを行き来するだけでレースの全容が見られる構造
マスコット的存在?
キッチンカー並ぶ広場の奥にヤギが。旧名古屋競馬場から一緒にお引越ししてきたとのこと
「チップとポテトからのお願い」と書いてあったのにここにいるのは一頭。調べたら兄のチップは最近亡くなったとのこと
常設レストラン「めしやん 金シャチ店」
2階に上がって有料席の入り口を越えた奥、というやや分かりにくい場所に常設レストランがある
テーブル席は4つで一人席は6つ。店内のモニターでレースが見られる
店内メニュー
2024年2月の基本メニューはこんな感じ。これに加えてドリンクメニューと店内に張り出されたメニュー(唐揚げ定食、生姜焼き定食900円、どてみそおでん500円)があった
カレーきしめん(800円)
ドロドロ系のカレーなのにだしの深みがあって美味しく、さらに器自体が深くてボリュームもあった
ただ注意点があって「静かなスープの水面なのに中がすごく熱い」「カレーが飛ぶのが気になり麺を高く持ち上げて冷やせない」「きしめんの形状的に食べる時に下唇にピッタリくっつく」「おいしくて一気にすすりたくなる」「次のレースが気になって急ぐ」という条件が揃って、自分は下唇を思いっきり火傷してしまった
なのでこれを食べる人は「毎回レンゲに食べる分の麺を乗せて冷やす」のをオススメしたい
うまハイボール(500円)
ウィスキーの「ホワイトホース」を使ったハイボールだと思う。スッキリしててほどほどのクセで飲みやすかった
コップの側面から小さな泡が立って細い筋になっているんだけど、これの勢いがいつまでたっても収まらないのが不思議だった。良い炭酸使ってる?
串カツ〈豚肉〉350円
ギャンブル飯とは思えないちゃんと太い肉に、厚め固めの衣、そして甘いみそ。こちらも値段以上のおいしさ、というかこの価格でこれ以上美味しいみそ串カツなんてないんじゃないかってくらい。これは今のところのオススメ度ナンバー1!
※ちなみに〈豚肉〉の他に〈海老〉というメニューがあった
手羽先(400円)
大ぶりな手羽先でタレは甘辛ベッタリ系。大ぶりな分、鶏肉の風味が強くてお酒に合った。その反面それを臭みと感じる人も多そうで好みが分かれそうな料理。あと分解しないと食べにくい構造なのにアツアツだから触りにくく、指の広い範囲がベタベタになる事必至
テイクアウトメニュー
お店入ってすぐのテーブルにテイクアウトメニューがズラリ。串カツやおにぎりなどは店内メニューにあるものよりこちらで買った方が安い。焼きそばやサンドイッチはテイクアウト限定商品みたい
手羽元胡椒揚げ+鶏唐揚げ+ウインナー揚げテイクアウトセット(250円)
イートインでの価格を概算すると手羽元が250円、唐揚げが110円、ウインナーはメニューにないので全部で360円+α相当。それが250円だから”テイクアウトのお得さ”はすさまじい!
ナイター競馬
場内がコンパクトが故に、歩ける範囲内は照明が行き届いていてどこも明るい。安心度高いのは良い点
暗くなってくるとキッチンカーが夜店っぽく光ってさらにいい雰囲気を醸し出してた。今回は常設レストランに集中したけど、次はこっちも食べてみようと思う
夜になるにつれて若者グループがずいぶん増えていた。”何度か来たことある人”が”初心者の友達”を連れてくるパターンが多そうだった
ナイター照明でレースも映える
帰りのバス
帰りのバスも3本。帰りの便の2本目に乗ったところ、行きの時と同じくらいの空き具合だった。帰りも予定乗車時間の40分より早く名古屋駅に到着した
まとめ
お目当ての”ギャンブル飯”について。値上げの時代もあってか、どのメニューもギャンブル飯にしては値段高めだなぁ、と思っていたけど期待を上回る量と美味しさ
安くて面白い”コスパの高い料理”を求めて行くのがギャンブル飯だと考えていたけど、ここは常設一店舗のコンパクト運営ということで値段以上のクオリティ重視の”コスパの高い料理”が出てきた。これは嬉しい誤算だった!
現時点でのオススメをあげておくと
1位「串カツ〈豚肉〉」 2位「カレーきしめん」
今後も名古屋競馬場に通って目ぼしいメニューを全部チェックしていくから、もっとオススメ料理は増えていく予定
あと、こっちがメインの人の方が多そうな”馬券について”。これは自慢するわけじゃなく「名古屋競馬場に行くとよく当たる」
名古屋競馬の出走馬に関して、レース賞金が安いため「馬を仕上げ切って入着賞金をとる」より「多くレースに出て出走手当(参加費)をもらう」ほうが資金繰り的に有利になり得るという背景がある(現に下級クラスの大半は”中1週ペース”で出走する)
そのためパドックは”緩めの馬体”か”もともと小さい体”の馬ばかりで、特にこの時期は冬毛ボサボサも多い。その中でレースに数頭は”毛ヅヤピカピカでスッキリ馬体の馬”が出てくるので、それを買えばだいたい当たる
あとはそのパドック情報の少ない”場外ネット組”の投票と、圧倒的に有利なパドック情報を持った”現地組”との「オッズを巡る勝負」になるんだと思う
とまあ馬券的にもグルメ的にも現地に行くのはとても良いこと。もちろんライブ感も楽しめて良いことづくし!なのでぜひみなさんも名古屋競馬場に行ってみてほしい!
おまけ
2020年6月に名古屋競馬場の建設現場を見に行った時の写真。↓左に建設中の建物あるから、最終コーナー側から見たアングルかな?
↓ここは現在キッチンカーが並んでいる広場だと思う