大野宿とは
江戸時代に団体旅行が流行し、秋葉神社、鳳来寺山などを結ぶ「秋葉街道」の宿場町として繁栄したのがこの「大野宿」
明治になると豊橋と別所(現・東栄町)を結ぶ「別所街道」が開通してさらに繁栄したものの、大火によって甚大な被害を受けた。それでもなんとか大火を逃れたものは現存。令和の時代の別所街道沿いには、今でも築百年以上の建物がいくつも並んでいる
近代の大野宿
大正時代には鳳来寺鉄道三河大野駅が開設されて急激な近代化が進行、林業や養蚕で経済と物流の要所として発展。その時代に大野銀行(現・鳳来館)が開設された
大野宿 美術珈琲・鳳来館
大正に建てられた大野銀行本店が地域の文化拠点として生まれ変わったのが鳳来館。大正ロマンな建物がほぼそのままカフェ、ギャラリー、多目的ホールのある施設になっている
1階 珈琲
「昔ながらの懐かしいカレーライス(980円)」黄色っぽいタイプの懐かし系カレー。スープもサラダも半熟卵もセットで来るのが嬉しいところ
「サイフォンコーヒー(650円 ※食事とセットなら150円引)」↓写真右のサイフォンのガラス器がキッチンカウンターにずらりと並んでいて、注文されるとその数だけコーヒーが作られていく。サイフォンはハンドドリップのものより苦くて濃いらしいけど、ここのは意外とスッキリして飲みやすかった
2階 ギャラリー
ギャラリーやホールとして借りられるスペース。この時はたぶん常設展
バンドオルガンというものがあった。それぞれの楽器が連動して自動演奏するらしい
別所街道
現代の大野地区の大通りとは一本ずれたところにあって、約700mの間が明治や大正の趣を感じられる道になっている
今となっては明治のモノだけでなく、昭和初期くらいの建物でもじゅうぶん歴史的価値があると思う
ちょっと自然と融合しかけてた
大野神社と服部神社の境内には内側がぱっくりあいた特徴的な大木が
豪快に転職した跡が残っている建物も
まとめ
「大野宿」が見られる別所街道の真ん中に鳳来館(駐車場10台)があるので、観光はそこを起点に歩くのがオススメ。
また”別所街道のさらに脇の細道”に入ると昭和っぽい風景が広がっていてそれはそれでイイ感じ。明治、大正、昭和それぞれの時代の風景が色濃く残る、3度おいしい歴史スポット!