2019年2月17日~19日にかけて、東京で開催されているアートの展覧会を6つ選んで行ってみた
『In a Gamescape イン・ア・ゲームスケープ』 NTTインターコミュニケーション・センター
一般500円
現代のビデオゲームのあり方や、それらが作り出す文化を検証する展示
画面の中でわさわさ動いていたキャラ。画面の中なら笑っていられるのに実物として存在しているとちょっと怖い
オープンワールド空間をAIが操作する鹿が徘徊する作品。実際には誰もゲームをしていないゲーム
写真手前の1つのボタンを押すだけのゲーム「マイエクササイズ」 ボタン押すたびに人間の子どもが腹筋して、犬の腹に向かって顔をモフっていく
何度も押すと様々な展開!この作品すごく気に入った
『恵比寿映像祭 トランスポジション変わる術』東京都写真美術館ほか
無料
この東京都写真美術館を中心に恵比寿の様々な場所で展開する映像祭
今回見た映像の中ではこれが一番好きだったかな。人の発する声とか息に主眼を置いた音響の作品
作家名はミハイル・カイリス。多分、前の愛知トリエンナーレでも観てて、今回もこのあと森美術館で作品を観られた
『#005 PHOTO Playground』 銀座ソニーパーク
無料
会場前には大きな猫が上から記念写真を撮ってくれる作品。ちなみに入口は写真左の階段
ブータンのヒップホップな若者の写真がトイレっぽい建物の中で展示
夜の公園を撮ってる写真家は何人か知ってる。こういうのは技術職みたいな気がしてたけど、見比べるとそれぞれに特色を感じる不思議
パトカーと馬をモチーフにしたオブジェ。説明を何度も読んだ感じとにかく「文脈」が肝らしい
面白いとは思った作品。知らない人の写真なら何やってもいいかっていうのは疑問
ソニーの会場だけに新型のアイボがいた。朝早くに行ったからかすごく眠そうで、係のお姉さんがどれだけ声をかけてもぜんぜん立とうとしなかった。かわいい
『21st DOMANI・明日展』国立新美術館
一般1000円
文化庁が行っている日本の芸術界の人材育成事業の成果発表の展覧会
パラパラ漫画のアニメーションをみんなで机囲んで高尚な感じで観る
平原に無数の穴を掘ってそこに鈴を設置する映像作品。好き
『六本木クロッシング2019展:つないでみる』森美術館
一般1800円
森美術館が3年に1度、日本の現代アートを総覧する展覧会
部屋一室まるまる真っ黒な海が押し寄せているような作品。すごく好き
不法投棄されたものを拾ってきてオブジェにして撮影。その後に合法投棄をするのかな
最近豊田市でやっていたアートイベント『Windshield Time』にも参加していた津田道子の作品。撮影と映像が入り組む
触りたくなる謎の物体(たぶん触っちゃダメだけどね)
いつもいい展示やってくれるのありがたいんだけど、入場料1800円は高いと思うんだよなあ。森美術館は六本木ヒルズ53階で、入場チケットのおまけでその階のビューエリアに行けてしまうのもなんかモヤモヤ。”抱き合わせ商法”的なごまかし食らってる気がする
『ソフィ カル―限局性激痛』原美術館
一般1100円
階ごとに2部構成になっている
1階のギャラリーは、アートの奨学金をもらうことになったソフィカルがあえて最も行きたくない”日本”に行き3か月間滞在したときの写真記録の展示
2階のギャラリーは、滞在後の3か月間におこなったことについての記録が展示
初めて見る人はストーリーに関する情報見ないようにした方が楽しめるはず。ネタバレ避けて説明すると”外側の事実”と”内側の事実”が存在していて、見方によって”同情できる”ような”どっちもどっち”のような、不安定な感じ
不自然な事実のズレが”思い込み”なのか”創作”なのか”記憶の改竄”なのかは分からない。事実っぽい事とフィクションっぽい事が混在している世界。そのせいで、シリアスな内容なのに「もしかしてこれって笑うところなのでは?」といううらはらな感覚に襲われたりもした
まとめ
一番のオススメは原美術館のソフィカル。圧倒的に面白かった。これを見るために東京に行ってもいいと思う
万が一、作品観てもピンと来なかったら、自分がこの作品のどこがどう面白いかを今度はネタバレ込みで解説したいくらい!必見です!