静岡県掛川市にある『掛川花鳥園』に行ってみた
ここは2003年にオープンした花と鳥のテーマパーク。鳥たちを眺めるだけでなく触れ合える施設で、鳥類コレクターの加茂元照氏が手掛けているらしい
この日は日曜日で、自家用車での家族連れだけでなく観光バスもガンガン来てお客さんが列をなして入っていった
エントランスエリア
花鳥園の入口は関所みたいな”趣”を感じるつくり
入場料の値段設定が細かめ。シニアになると安くなる動物園系施設は珍しいかも
入ってすぐにミミズク&フクロウの展示コーナーがあった。たいがいの動物園にある鳥コーナーは”金網ごし”に見る場合が多い中、ここは”アクリル張り”なのでとても見やすい。そして撮影しやすい
□マレーウオミミズク
”羽角”といわれる耳みたいな部分があるのがミミズクで、ないのがフクロウっていうのが名前付けの大きなルールらしい(例外あり)
このコの羽角は横にピンと伸びていて品を感じる
□オオフクロウ
険しい顔で、眉間のしわがすごい
□ユーラシアワシミミズク
せくしーな目線をおくってくる
□ベンガルワシミミズク
瞳がまんまるで惹かれる
□シロフクロウ
ハリーポッターに出てくる鳥で有名。わりといろんな動物園で見るけど、ここのやつはとびきり性格悪そうな目つきで好き
□カラフトフクロウ
目が付いている向きと、目の離れ具合と口の位置とのバランスの関係で、人間が仮面付けているように見える
□ウサギフクロウ
かわいさを追求するとこの姿に収束するのかもしれない。哺乳類側から進化したのがウサギで、鳥類側から進化したのがこのコ
名前付けのルール的には羽角があるのでミミズクだと思うんだけど、ウサギという名前部分で”耳がピンとしていること”を含んでいるので”ウサギみたいなフクロウ”という解釈で矛盾はないのかもしれない
食事エリア
・軽食コーナー
『ふくろうのロールケーキ』真ん中にクリームがたっぷり入ったタイプのロールケーキでくちばしの部分はアーモンドに見えた。目の部分の素材は謎。(※いままでこのブログで書いてなかったかもしれないけど自分は牛乳アレルギーなのでこういう料理は食べられず、レビューができないのです)
『醤油ラーメン』600円と良心的な値段設定が何より魅力。次回チャンスがあったら食べる!
・バイキングレストラン
ここには大人気のバイキングコーナーがあるので、お腹が空いてる時はこっちがを選ぶ人が多いみたい。広大な敷地に無数のテーブルが並んでいてよほどのことがない限りすぐに入れて、値段も1200円(平日90分休日60分)と食べ放題にしてはリーズナブル
このリボンを体に付けるのが入場パスの代わり。このリボンは入る時間帯によって色が違っていて、その色で入れ替え時間を判断してるみたい
ずーっと奥まで席がある。ざっと見た感じ100個くらいテーブルありそう
だいたいの大型ビュッフェにいえるけど、料理をとるところの混雑度には大きな波がある。だから人がひいた瞬間を見極めて料理とった方が効率的
メニュー紹介
『黒はんぺんフライ』静岡中部あたりの郷土料理。想像していた通りゴワゴワしててくさみがあるので、そう好きな感じじゃあなかった。こういう名物料理は記念に食べるモノだから全然オッケー
『鶏唐揚げ』鳥の楽園でこれ出すのは大丈夫なのかどうなのか
『焼きビーフン』これはおいしかった。人気の証拠に2つのバットに同じものが入っていて、片方がなくなったらすぐ補充していた
『エビ入り水餃子』タイミングが悪くて『エビ入り水餃子抜き汁』になっていた。この直後に補充入ったのですぐに食べてみた。味はまあまあ
『ハッシュドポーク』ここで一番好きだったのがこれ
この辺りは全然食べてないので、奥にあるのが何のゼリーなのかも知らない
飲み物も放題
たまに頭上から花がハラハラ落ちてきて机に留まるのがステキ
食事エリアの頭上に咲き乱れる花を眺めるために、専用の展望台が作られていた
大温室エリア
すごい広さで柵などなく鳥がそのまま飛び交っていた。手を伸ばせばそのままふれあえる鳥の楽園
エリアごとに鳥のエサが売っていて、これを差し出すと鳥の方から寄ってくる。エサコーナーの目の前で待ち構える賢い鳥もいた
鳥たちは温室内を顔に当たるんじゃないかってくらいの速さで飛んでいたりする。居心地良さそうなセーターを着ていれば、そのままとまることも
新入りの鳥はエサに対して貪欲すぎるからか、この環境に慣れるまで先輩たちの様子を見学していた
この木から大声が聞こえるものの、この距離ではどこにいるか分からず
近づいて探してみたら、いつの間にか声を出すのをやめていて、無言で見下ろされていた
花鳥園と言いつつ、魚にもエサをあげられる。花に肥料はあげられない
□ドクターフィッシュ体験
人間が自分の身を削ってまでしてエサを与えているのに、やっぱりお金は払わないといけない、300円
エボシドリとヘラサギの広場
手から餌をもらうことに慣れているくらいなので、どれだけ近づいてカメラ向けても全然へっちゃら
□インドクジャク(白)
白孔雀は、自然界では珍しいはず。ヒトに飼われていて白く生まれたものは、昔から大切に育てられているので日本にもけっこういるらしい。公に見られる場所だと『横浜市野毛山動物園』『神戸市立王子動物園』『東武動物公園』など
□ギニアエボシドリ
むかし月刊ジャンプでやってたエンジェル伝説の竹久くんを彷彿させる髪型とメンチの切り方
オオハシとトキの水辺
今までのエリアも鳥との距離近かったと思うんだけど、このエリアは鳥嫌いの人用に迂回路が作られる配慮がされていた
そこまで”鳥が近いこと”にまず驚いたけど”鳥嫌いがこの『花鳥園』にくることがある”っていうのも驚き
飛ばない系の鳥ばかりいるので、鳥と人が同じ道をトコトコ歩いていた
この距離感
撮影会状態の鳥も
□インドクジャク
素人目で見るとそこ濡れたら気持ち悪そうな気がするけど、孔雀からしたらいつものことだからもう気にならないのかなあ
ハシビロコウの森
□ハシビロコウ
一匹のために広めの専用エリアが設けられていた。圧倒的にかっこいいからその待遇もうなづける
目をつむるとさらに怖くなる
ほとんど動かないことで有名なハシビロコウだったものの、今回は見ていたらちょうど係の人がエサやりと健康チェックをしに来たので普通に動いていた
エサの活きが良くて、おねえさんがバケツに手を突っ込むと中でビュンビュン泳ぎ回っていた
おねえさんの前では無防備な顔になっていた
この口元が、見ようによってはニヤリと笑っているように見えて好き
顔はめパネルになるほどのスター
屋外エリア
外にも鳥たちの楽園は広がっていた
『ペンギンのショー』は大人気。人だかりが厚くて後から来てもあんまり見られないほど
車イスやベビーカーに慣れるための練習中とのこと
□モモイロペリカン
収納状態がかわいい
□コシベニペリカン
髪型がピエロ丸出しなコがいた
□ホオジロカンムリヅル
アフリカ大陸南部が原産だけど、なんとか日本の環境に擬態していた。首の角度がポイントか
目にゴミを突っ込む感じがちょっとコワい
バードショー
注意書きの3番目が切実
最初にあらすじをイラスト付きで教えてくれるので、ストーリーに入りやすかった
挨拶から受け答えまで、色々な言葉を話すオウム
これのカラクリのネタバラシはなかったので、本当に天才なオウムだと思って帰るヒトが中にはいるはず
命令した場所に飛んでいくフクロウ
鳥とはいえ、かなりの大きさなので片手に乗せるのは重そう
最後に”火の輪くぐり”をしてフィナーレ
バイキングの営業時間が終わった後の会場。人がいないとその広さがよく分かる
お土産コーナー
鳥関係のグッズが揃っていて鳥ファンが喜びそうなラインナップ。ここでしか手に入らない花鳥園のオリジナルグッズも
まとめ
鳥が好きとか好きじゃないとか、そういう感覚を超越した”楽園”だった。鳥たちはお客から餌をもらい慣れていて、エサを出してもがっついて群がってくるようなことはない。しかし、粘り強くエサを見せていると徐々に近づいてくれるというナイスな距離感で接してくれる
あたかも鳥自身がお客を楽しませてくれているような、不思議なバランスで成り立っている場所。鳥が特別嫌いじゃない人にはぜひぜひ行ってみてもらいたい!
【東京で野生化したインコの記事】