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メガネを置いてまちに出てみた写真作品『視力0.03の東京』(ロケ地・東京都各所)

6月1日は「写真の日」ということで、それに合わせてYouTubeに新作の写真作品を投稿してみた

 

写真作品『視力0.03の東京』


『視力0.03の東京』

あらすじ

あんまり”もの”を見たくない気分だったから、いつもかけている眼鏡を置いて出かけることにした

 

解説

制作動機

カメラで撮った写真は自分が眼鏡をかけている状態以上にクッキリ写るせいで「これは自分が本当に見た光景ではないような?」というぼんやりとした疑問があった。なので「じゃあ自分が見えている通りに写真にしてみよう」と思ったのが制作のきっかけ

撮影方法

まず自分の視野角に近くて特に性能のよくなさそうなレトロなレンズを購入。それを近視の目に合わせてピントをかなり手前に固定した

眼鏡を外した状態で外に出てスナップ撮影を開始。毎回撮った写真をカメラのモニターでチェックして(※この時は裸眼だからモニターにかなり目を近づける必要があってこれが一番大変だった)自分の見え方と同じになるようにピントを微調整して撮影した

撮影地

今回の写真は写真学校に通っていた2006年のもの。中野区の家から千代田区の学校まで道のりや、夕方以降に遊びに行ったりした写真で構成

作品内のストーリーとしては1日のうちの出来事っぽくまとめたけど、実際は3日間くらいの写真を使っている

 

さいごに

撮影した当初は半ば実験的な試みだったのであんまり作品にするつもりはなかったけれど、最近になって当時の写真を見直したときにまとめてみたくなった

そのせいで主テーマの「視力が低い人の世界」ということだけでなく「昔の東京」という要素がこの作品に入ってしまったのはちょっと不安点。それがノイズになってしまうと困る。それぞれがうまく調和して解釈してもらえると嬉しい

あと障害というほどではないけど、身体的な欠陥みたいなものをテーマにしているから観る人によってはつらくなるのかも。自分としてはけっこうエンターテイメント作品にまとまったと思ってるんだけど、どうだろう?