足尾銅山観光とは
栃木県日光市足尾町にある足尾銅山をテーマとする体験型観光施設。日本で初めて坑道見学施設としてトロッコ列車を走らせた場所で、1980年のオープン年には約35万人もの人が訪れたという
坑道内の展示
まずはトロッコで坑道へ入る。その後中で降りてから、歩いて展示物を見ていくつくり
江戸初期から昭和にかけて400年間掘られたこの坑道を全て足すと、東京から博多までくらいあるらしい。構内にはその歴史順に人形が展示されている
活き活きとした表情の人形たち
等身大サイズで迫力ある
等身大だから装備品も人間用のモノがそのまま着けられていた
実際に使っていたであろう道具の展示物が多数
この日は空いてたから他のお客さんと人形を見間違えたり
鉱夫を支える人の姿も
お風呂の様子など、坑道での仕事だけでなく生活ぶりも分かる展示
その他の展示
銅山で採れたものの資料館も併設。これで十両の銅貨。結構重い
休憩室はなぜかライト設備が充実。場合によってはステージみたいになるのかな
これを神頼みするのは違和感あるなぁ。そうしたくなる気持ちも分かるけども
足尾歴史観
有名な足尾銅山観光の近くにある施設。足尾全体の歴史を知るならこっちに資料が揃っている
トロッコ試乗
ここではトロッコに乗って外をぐるり回れるようになっている。トロッコに乗ると走り出す前に紙芝居形式の説明をしてくれる
このトロッコは昔の設計図に合わせて手作りしたらしい。わざと当時のガタガタぶりも再現
エンジンも当時のもので70年以上前のフォード製。これを探すのに2年かかったらしい。車のエンジンでトロッコを動かしている
館内資料
すごく昔には馬にトロッコを挽かせていたとのこと。この枕木だと馬が歩きにくそう。実際は馬が歩くための工夫がされていたのかな
鍋型トロッコの種類。自分は全然意味わからなかったけど、ささる人にはささりそうな資料の数々
自分で写真撮ってなんだけど、この展示がどういう意味だかすっかり忘れた
その他「足尾地区」を散策
わたらせ渓谷線の「通洞駅」から「足尾駅」を通り過ぎ「間藤駅」まで歩いてみた
足尾駅前駅前且つ観光センター近くになかなかの朽ち方をした建物が。他の場所はここほど朽ちてはいないのに、よりによってまちの顔のような場所がこうなっていた
中に入っているオモチャは新しめのものだったから、現役で活躍しているみたい。 30年くらい前にこれと同じ機体でルパンのワルサーP-38のキーホルダーを買ったことを思い出した
江戸時代、足尾周辺は相当な密集度で鉱山労働者たちが住んでいたらしい
足尾銅山観光までの道には飲食店が少しあった
この「さんしょう家のからあげ」は、ものすごくジューシーなからあげで噛むと油が滴った。この町には飲食店がないんじゃないかと思ってて、期待してなかった分さらにおいしい
商店のある通りを一本入ると、さらに静かな街並みに
この距離までは近付ける猫は珍しい。「猫が逃げる距離」でその町の何らかの傾向が分析できる気がした
そういえばむかし、農大の後輩が「鳥が逃げる距離を各地で測る研究」をしてたの思い出した。あれって結局結論に達したのかなあ、今度会ったら話聞いてみようと思う
看板もクリーニングしてもらえると安心できるかも
60年続いた本屋が閉店を迎えていた。すごく悲しいことかと思いきや、文具店としてすぐに開店予定!
ジャンプの販売は継続しそうだから、住民的にはあんまり変わらないのかも
右から読む古いタイプの看板だということさえ分からなくなるほどの古さ
すごくキレイな幼稚園があった。全盛期より衰退したと言ってもただの田舎町よりはまだまだ力がありそうなまち
まちは「渡良瀬川」沿いに細長く広がっている。美しい橋脚
水もきれい
そうこうしているうちに「間藤駅」に到着。”登山客への注意表示”の、重要そうな下の部分がなくなっていて心配
こちらは右側がない。さっきのと二枚合わせても右下だけ情報が足りない
「間藤駅」より北は廃線になっていて電車は通らない。これ沿いに歩いてスタンドバイミーしてもいいのかな?
帰りの車窓
渓谷を挟んだ向こう側には大きな工場が見えた。この工場は、電車に乗って車窓から見る景色が一番良さそう
普通の人は朽ちた工場じゃなく、手前の美しい渓谷の方を見るかもしれない
まとめ
教科書的な知識で「かなり衰退したまち」というイメージで行ったためてっきりゴーストタウンにでもなっているのかと思っていたら、意外としっかりしたまちが維持されており自分の思慮の甘さを反省した
足尾銅山関連の観光に加えて工場鑑賞、自然散策、登山と足尾にはいろいろな楽しみ方が分かり、この”場”の重要さとその深みをヒシヒシ感じた1日だった