ドラクエの中でも一番好きな『4』のリメイクのリメイクのDS版をプレイしてみた
会話システムでややキャラの性格がとんがり過ぎている部分はあるけど、その端々でファミコン版で不明だった細かい裏設定が明らかになったりして面白かった
6章の件はまあ仕方ないと思う
勇者だけが救われていない気もするが、一人だけしか生き返らせられない時に”両親”や”幼なじみ”たちから誰かを選ぶ事は出来ない
だったら”世界を救う事”につながる方法を選ぶしかないと思う
全体通してのシナリオはファミコン版とほぼ同じで素晴らしかった
勇者が5章冒頭で”魔族の王ピサロにされた事”と、ピサロが5章中盤に”人間にされた事”が「最も近い存在だった人を殺される」という同じ行為で、最初は両者とも復讐心によって行動を起こす
勇者は仲間たちと出会って”世界を救う”というより大きな目的を発見するが、一方ピサロは一人で憎しみを持ち続け”人間を滅ぼす”という考えになる
この作品のすごいところは、”勇者”は”ピサロ”になってしまう可能性があったことだと思う
勇者が仲間たちに出会わないまま一人で力を付け、魔族への復讐を敢行するという事態が起こっても何ら不思議はなかったのだ。物語後半のピサロと同じように征服でも侵略でもない”憎しみだけの戦い”をする事になっていたかと思うとゾッとする
そして、現実での戦争の原因としてはこの理由がわりと一般的だと考えると、何が正しいのか分からなくなったりする
心のわだかまりはあっても、”6章”を受け入れなきゃいけない世界が”ここ”なんだと思う
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