『写真×ことば』は、写真家・あまのしんたろうが制作する、写真とタイトルを組み合わせたシニカルでクスリと笑える作品シリーズ
何気ない風景も、少し見方を変えるだけで思いがけない物語を見せてくれる。現実世界に紛れ込んだ空想風景を探しながら、各地で撮影した作品を発表している
ここでは、これまでに公開した『写真×ことば』作品を、タイトルの意味や制作背景、撮影地などとともに紹介。日常の風景に潜む、少し不思議でユーモラスな世界をまとめた作品アーカイブとなっている
『リバリバ宿場』2024年2月公開
タイトルの意味
「リバリバ宿場 → リバーリバー宿場 → 2つの川の宿場 → 二川宿」ということ
撮影地
江戸時代まで二川宿の領域だったと思われる地域を撮影。現在は豊橋市の一地区になっているので、自分なりに調べてその範囲内を毎月1回ペースで1年間撮り歩いた
”歴史”っぽいものは東海道沿いを離れるとほとんど残っておらず、現代の景色か、せいぜい昭和の景色があるくらいだった
それでも”江戸時代の数百年後の未来”と考えれば、江戸時代とのつながりを感じられた
出展情報
写真展での出展は2023年11月に愛知県豊橋市、東海道の二川宿で開催した『駒屋・三ツ田屋アートプロジェクト』
↓当時の様子はこちら
『湖西クエスト』2023年2月公開
撮影地
”豊橋市の隣の市町村”のシリーズで、東隣にある「湖西市」を選択
湖西市と豊橋市の間には峠があり県をまたぐ。とはいえどちらの土地も、昔は船で渡るしかなかった”浜名湖”よりは西側にある。そのため湖西市の雰囲気は、どことなく愛知県側に近い気がした
出展情報
2017年に愛知県豊橋市で行われたアートイベント『sebone』で初展示
『ガマゴオリクエスト』2021年2月公開
撮影地
撮影した愛知県蒲郡市は三河湾に面した観光色の強いまち
海側は新しいリゾート地と昔からのリゾート地が混在、駅前中心地はちょっと寂れ気味、山側はみかんを中心とした農地が広がっていて、面積は小さいながらもいろいろな要素を含んでいた
出展情報
2018年に愛知県豊橋市のアートイベント「sebone」で作品を展示
改良点
写真にタイトルを組み合わせたシリーズはこれまでも作っていたけれど、今回は少し改良してみた。従来のモノは写真展のように腰を据えて観てもらう想定。しかし実際にはスマホなどで観るケースが多いはず。なので気軽に楽しんでもらうことに配慮して作品自体をテンポアップさせた
人気のユーチューバーの動画はハイテンポで話を進めているため、YouTube視聴者は速い展開に慣れているはず。加えて展開を早めることで、2度目の観賞以降のもどかしさの解消も期待できそう
『タハラレポート』2020年11月公開
あらすじ
「タハラ」という土地の出身者に故郷のことを聞いた時”なにか”を隠していると感じた主人公。本当は何があるのか調べるため、自らタハラに行って調査資料を集め始める
撮影地
今回の写真にある田原市は愛知県の渥美半島のほぼ全体を占めている市町村
撮影したのは2016年で、農業と観光のイメージの強い渥美半島の中でそうでない部分を探しながら撮影を進めました
出展情報
豊橋のアートイベントseboneで『タハラクエスト』として出展した作品を編集したもの
改良点
当時展示した時に分かりにくかったキャプションの表現を改善、さらにタイトルを「クエスト」から「レポート」へ変更。これによって”調査資料を集める”という大きなストーリーを捉えやすくなった
『トヨハシクエスト』2020年10月公開
作品について
豊橋のアートイベント『sebone』で出展したものをスライドショー向けに再編集。イベントテーマの『還る』に少しだけ沿った内容
撮影地
展示場所である豊橋市の全域を撮影




