【B級グルメ&写真旅】フォトグラファーあまのしんたろう『ヤミーアートブログ』

【まち撮り系写真家】が送る日本のスナップ写真ブログ「無名の町の路上観察」から「有名イベント」まで筆者体感の物事を現代アートなアプローチで面白い世界に!常にカメラ持ち歩く人に共感貰えそうで特にオススメ|愛知県岡崎市出身★第5回写真出版賞・最優秀賞

ヤミーアートミュージャム

【歴代まとめ】国際芸術祭あいち/あいちトリエンナーレ現地観賞レビュー(2013–2025)

現地で観続けた!あいトリ/愛知芸術祭の目玉作品たち 

2010年に「愛知トリエンナーレ」として始まり、現在は「国際芸術祭あいち」の名で3年に一度開催されるこの国際芸術祭。初期は体験型で楽しさに満ちた作品が多かった一方、回を重ねるごとに社会問題や戦争、分断といった重いテーマが前面に出るようになった印象がある

本記事では、2013年・2016年・2019年・2022年、そして最新の国際芸術祭あいち2025まで、実際に現地を巡って観た作品や街の空気、記憶に残った体験を振り返りながら、この芸術祭がどのように変化してきたのかを個人的な視点でまとめていく

 

 

国際芸術祭あいち2025

名古屋の愛知芸術文化センターは毎回会場になっているとして、今回は「瀬戸市」が目玉の会場になった。テーマは「灰と薔薇のあいまに」

ロシアとウクライナの戦争を題材とした作品や、人間の多様性を題材にした作品が多く観られた

愛知芸術文化センター会場

ムルヤナ『海流と開花のあいだ』

写真奥には鮮やかな珊瑚礁、手前は死んで白化した珊瑚礁。それらが毛糸で編まれて作られていて、美しさと暖かさと儚さの混在を感じた

バーシム・アル・シャーケル

2003年のイラク戦争での爆撃直後に目撃した光景を描いた作品を中心に、同様のコンセプトで描かれた作品が並んだ展示。美しく表現された爆撃や惨劇に、かえって絶望や悲壮感を覚えた

今年のイベントテーマの「灰と薔薇のあいまに」を最も捉えた作品かもしれない。”薔薇”は爆弾の破裂の瞬間と考えると、灰と薔薇はほぼ”戦争そのもの”と考えられる

イキバウィクルル

子どもから大人まで様々な属性の人々が、日本の盆踊りと韓国の民族舞踊を由来として作られた踊りをし続けるビデオ作品。「村」的なエネルギーを感じる快い作品で、暗い作品だらけの中でほぼ唯一愉快な気分になれた

 

瀬戸市のまちなか会場

冨安由真

商店街の空き店舗空間を使っての展示

砂と陶器の花に埋もれたイスやテーブル。イベントテーマ「灰と薔薇のあいまに」を遵守したような作品

アドリアン・ビシャル・ロハス

廃校を使っての展示

1階部分のほぼすべての壁に絵が描かれていた

佐々木類

銭湯を使っての展示

真っ暗な室内に、瀬戸で採取した植物がボウッと浮かび上がっていた

おまけ

イベント終了の17時になると瀬戸物屋の店舗も閉まる。その際、どこかの店のシャッターの閉まる音が、この世の終わりみたいな恐ろしい鳴き声に聞こえて、おもしろかった

 

 

愛知県陶磁美術館会場

ワンゲシ・ムトゥ『眠れるヘビ』

すごく奇妙ですごく意味深な作品。小道具の配置も、計算されたわざとらしさがあって興味深かった

ワンゲシ・ムトゥ『すべてを運んだ果てに』

横に長い巨大な画面の左から、大きな荷物を持った女性が徐々に右に歩いていく作品。色々あって最終的にスライム状になって崖から落ちる

シモーヌ・リー

巨大なタワー状の作品。アフリカのヤシの葉で出来ていて、伝統的な黒人文化の象徴として制作されたと思われる。遠くで見ても、近くで見ても迫力あった

永沢碧衣

2025年秋に大問題となったクマの獣害問題や環境問題に対し、いち早くアートとして取り組んでいた作家。ややコミカルに見えつつも対峙したら恐ろしい、クマと言う存在が巧みに表現されていた

Barrack(古畑大気+近藤佳那子)『Who are you たそかれ』

期間限定のギャラリーカフェ。芸術祭の参加アーティストから集めたレシピや食器を使い、美術館の敷地内で採れる木の実などを使用

「キーマ」(1300円)

ひき肉たっぷりでハヤシに近い風味のキーマカレー。キャッチ―な味で辛さほぼなく食べやすかった。サラダは、スッキリしたレタスに和風ドレッシングがかかり、人参ラぺが添えられ単体でも美味しく食べられた

「サラダサンド」(800円)

パンは甘み強く、耳まで柔らか。具はサラダと同じレタスと人参ラぺに、柔らかく甘いアボカドが入って、胡椒的な味付けも

 

 

尾張瀬戸駅前グルメ

オハヨー精肉店

レトロな佇まいに元気な名前のお店。商品は価格以上の高クオリティーで、瀬戸に行ったらまず一番におススメしたい店

「若鶏唐揚げ」(100g250円)

衣カリッカリで肉はジューシー。KFC級の強く深いスパイス感があって、さらに甘さ辛さもあってとてつもなく旨い!単体でもいいけど、可能ならあらかじめ白飯のおにぎりを持っていくのをオススメしたい。米との組み合わせでさらに弾けそう

「ハムカツ」(1枚80円)

味はオーソドックスなカツなのだが、80円という低価格にしてはかなり厚くボリューミーなのがうれしい

「ミンチカツ」(1枚140円)

普通に頼んだらなにもことわりなくナチュラルにカレー味だった。これが瀬戸のスタンダードなのかもしれない。カレー味という時点でトリッキーなのに、味付は甘くなっていてより特徴的に。加えて肉そのものの旨味も強く、3方向の味が絶妙なバランスでマッチしていた

 

丸由畜産総本店

「唐揚げ」のシステムが独特で、その時に精肉コーナーで売っている各種鶏肉の価格に、100g当たり+40円で揚げてくれる

「カラアゲ・トリモモ」(100g当たり130円+40円)

塩胡椒でシンプルとはいえ、揚げ油にこだわり、且つじっくり揚げているため、カラッと感が強い。ただご飯のおかず前提の塩加減なので、食べ歩きするにはやや辛い。昔、親戚の家に行くと買ってもらってた思い出の味にとても近かったのは個人的加点ポイント

「メンチカツ」(1枚120円)

塩胡椒のシンプルさの分、肉の旨味と脂の旨味を直に感じられた。素材の良さがよく出た一品

 

鳥静

「とりにくのてりかけ」(1個140円)

唐揚げに甘辛の照り焼きソースがベッタリついた料理。中の肉は焼き鳥に近いミッチリムッチリした食感。大きめな分、味は濃くてトータルでバランスが取れていた

「ポテトコロッケ」(120円)

揚げたてではなさそうだったのに衣サクサク。中のポテトは冷えてもトロっとした食感になっていた。けっこうボリュームあるのも好感持てる

 

やきそば一笑

「焼きそば・並盛」(550円)

 

 

 

 

 

 

『国際芸術祭あいち2022』

2022年開催は名古屋市、一宮市、常滑市で、世界32か国100組のアーティストが作品を展開。前回まであいちトリエンナーレだったものから名前が変わって初めての開催。なのでこれを第1回というのか第5回というのかは判断が難しいところ

今回のテーマは「STILL ALIVEー今、を生き抜くアートのちから」で、「疫病、自然災害、内戦、戦争など」「こうした時代をいかに生き抜く事が出来るのか、アートには何が出来るのか、生きるとは何か」(公式ガイドマップより抜粋)を、観客とともに考える内容になった

愛知芸術文化センター会場

名古屋の中心地「栄」にある愛知芸術文化センターの会場は10階、8階、地下2階に48組のアーティストが展開。各会場の中で最も規模の大きい場所

ロバート・ブリア『フロート』

この会場で一番好きな作品がコレ。この大きな丸い物体は、注意して見ないと気付かないくらいゆっくり動いている

目を離していたらおかしな位置に

Åbäke & LPPL

以前名古屋市の有松絞りまつりで見て、幼少期に名古屋のいとこの家の近くの神社で見た記憶が蘇った「猩々」という架空の動物。今回は作家と協力者たちで合わせて約40体作ったとのこと。いつ見ても恐い

マルセル・ブロータース

シャワーを浴び続けながらインクで文字を書くという映像作品。もちろんまったく書けないけど、何度も何度も描き続ける様がシュールだった

潘逸舟『ホコリから生まれた糸の盆踊り』

帯芯(帯の中に入れる布地)の工場の中を白い糸が舞いながら移動していく映像作品。工場の音や機械を叩く音が鳴り響いて、映像とマッチ。長い時間ボーっと見ていられた

ミルク倉庫+ココナッツ『魂の錬成』

会場の吹き抜け空間にあって、愛知芸術文化センターそのものを呼吸器官に見立てた作品とのこと。観客はこの骨組みの中の通路を歩くことができる

作品の上部で取り込んだ水が、オブジェに水たまりを作りながら循環する。観客も骨組みの中を歩くことでこの器官を循環することになる

荒川修作+マドリン・ギンズ『問われているプロセス/天命反転の橋』

岐阜にある養老天命反転地を作ったコンビの作品。この作品は建築化されずこの状態のものしかないが、今回の展示ではVRで体験することができる(要予約)

我々に替わって人形が作品の世界を楽しんでくれている。建築作品にしてくれたら絶対渡ってみたい!

橋を進むにつれてより複雑化していた

小野澤峻『演ずる造形』

6つの玉が動き出す作品。振り子運動+回転して、見ていて気持ちのいい動き

玉同士が回転しながら離れては近づくを繰り返す。名古屋でこういう装置を見ると、名古屋市科学館に置いてありそう、とか思ってしまう

ただこの作品のすごいのは「見飽きてきたころに少しだけ玉がぶつかるようになっている」ところ。軌道が乱れてもそこからまた復帰していく様子が楽しかった

 

一宮市会場

「一宮駅前エリア(17作品)」とそこから2km離れた「尾西Aエリア(2作品)」さらに2km離れた「尾西Bエリア(2作品)」の3か所がある。全会場を見るためにはバス等を使う必要があるほどの広範囲

※一宮市とは

愛知県の北西の端にある中核市。『尾州』と呼ばれるこのあたりの地域は、かつて織物の生産地として知られていた。けれど、時代の流れで織物の生産は海外に移って現在は工場が減った(それでも羊毛・ウール製品の生産量はここが日本一)

現在では「モーニング文化」「七夕祭り」が有名で「名古屋のベッドタウン」として都市開発が進んでいる街

 

真清田神社エリア

一宮市の名前の由来は、尾張国の「一宮」(地域の中で最も格式の高いとされる神社)であるこの真清田神社があったため

神社脇の道。展示会場に向かう途中で、その街ならではの景色を楽しめるのがこのアートイベントの良いところ!

小杉大介『赤い森と青い雲』

旧一宮市立中央看護専門学校が会場なので、もともとあったベッドを使っての展示。ベッドの近くに行くといろんな人たちの会話が聞こえてくる作品

西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)

人間の性的開放がテーマの映像作品とのこと。パーティー的なノリの中にスイカを使った性的表現があったりして、カオスの中にメッセージある感じ

ケイリーン・ウィスキー『My name is Kaylene Imantura Whiskey』

作者やその友達のおばさんが陽気な音楽と陽気なイラストの中で陽気に踊る作品。なにかと社会問題に絡めて深刻ぶる作品が多い中、底抜けに明るい作品に元気をもらい癒された

アンネ・イムホフ『道化師』

旧一宮市スケート場という最近閉鎖された施設での展示

場所の雰囲気が良すぎて空間だけですでにアート空間が成立していた。映像スクリーンが2つあったと思うけど、そっちはもうほとんど見てなかった

スケートリンクの名残の「氷を作るためのパイプ」がむき出し。それが広い床面にびっしり敷き詰められていて、これこそが大スケールのアート作品と言ってもいいくらい

 

市役所~本町商店街エリア

一宮駅前にあるアーケード「一宮市本町商店街」今となってはレトロな商店街な雰囲気だけれど、一宮市の大イベント「一宮七夕まつり」の時にはここ一帯に飾り付けが並んですごい賑わいをみせる

奈良美智

彫刻作品『Fountain of Life』は会場入口付近側からだと、この穴を覗いてみる仕掛け

奥まで行くと全貌が見られる

 

尾西エリアA会場

曹斐『新星』

尾州で最も古い歴史を持つ現役の毛織物メーカー「国島株式会社」の工場の一角が展示会場に

作品は97分で「SF映画」そのものだと思う。冒頭の10分くらい観た感じ「世にも奇妙な物語のSF回」くらいの、なかなかのクオリティだった

塩田千春『糸をたどって』

「のこぎり二」という、旧毛織物工場をアートスペースに再利用した会場

毛細血管のように赤い糸が張り巡らされて、その中を歩くことができる作品。古い織物工場を作品が飲み込んでいて、そこに足を踏み入れた自分まで作品に飲み込まれるような感覚を味わった

 

尾西エリアB会場

「尾西生涯学習センター・墨会館」での展示。建築家丹下健三が設計した建物を登録有形文化財として市が保存し、現在は公民館としても利用されている

迎英里子

「物質の身体性」をパフォーマンスでみせる作家なので、映像と合わせて見て完成する作品なんだと思う

この映像では、写真中央の機械を使ってオレンジ色のふわふわな物体を巻き取っていた

ガラスの奥の中庭でパフォーマンスをした時の様子が上映。大きな画面であまり編集なく流されていたから、スケール感や時間軸が理解しやすかった

レオノール・アントゥネス『主婦と彼女の領域』

かつてダンスパーティーなどが行われた独特の造りのスペースでの展示

個々の作品の意味を考えるというよりは、この空間に作品配置した作家の美的感覚に浸る、という楽しみ方をするモノなのかなと思った

 

常滑市会場

常滑駅から400mくらいにある常滑焼工房地域の「やきもの散歩道エリア(12作品)」と、そこから約1.5km離れた「INAXライブミュージアム(1作品)」の2つのエリアでの開催

※常滑(とこなめ)市とは

愛知県・知多半島の西にある街。伊勢湾に面していて中部国際空港、常滑競艇場、海水浴場、巨大イオン、コストコといった観光に適した施設があるが、なんといっても日本六古窯の一つ「常滑焼」で有名

「とこなめ」という名前は「とこ」が「床→土壌」で「なめ」が「なめらか」。つまり「粘土質の土壌」という意味で、この点からも地域での”焼き物文化の重要さ”が窺える

 

やきもの散歩道会場

常滑市の観光といえばここ。くねくね&起伏のある細い道を歩くと、行く先々に焼き物工房やお店、観光施設などがあらわれる一周1.6kmの散歩道。道は入り組んでいるけど途中には24枚もの案内板が建てられていて、分岐点でも迷うことなく進んでいける

デルシー・モロレス

常滑焼に用いられる粘土に、重曹やシナモンパウダー、クローブパウダーを混ぜ合わせて乾燥させた”食べられないクッキーや餅”で床面を敷き詰めた空間作品

持った感じ、けっこう軽くてクッキーそのものだった

グレンダ・レオン『星に耳をかたむけるⅢ』

 星座がギターの弦で作られていて、鑑賞者が自由に触って鳴らすことができる作品。いろんな弦を鳴らしているとたまに同じ音程の弦が見つかるので、それを同時に鳴らして確認するのが楽しかった

『月に耳をかたむける』 月型のタンバリン。これも叩くことができる

連携企画事業『Kizuki-au 築き合う-Collaborative Constructions』

スイスと日本の大学の研究室が作ったインスタレーション作品

この門の作品は東京大学チームの制作。垂れているのれんのようなものは陶器でできていて、ミストを吹き出すことでまわりを涼しくする効果も

EHTチューリヒのチームの作品は金属を使わずに強靭な木造構造体を建てる試み

トゥアン・アンドリュー・グエン『ザ・ボート・ピープル』

20分と好感が持てる長さの映像作品

人類が滅亡した世界を旅する少女が主人公で、その子と海に打ち上げられた仏像の首との対話がメイン。少女はこれまでずっと”モノを複製しそれを燃やす”という作業を繰り返していて、その理由を「どこにでも連れていけるようになるから」と話す

作中で使われた仏像の首が展示

尾花賢一『イチジクの小屋』

この地に生まれ暮らす「イチジク男」と「常滑市」が重なり合って語られていくマンガ風の作品

置かれている小物それぞれにストーリーが添えられていた

畑には実際にイチジクの香りが漂っていた

実際にイチジク男の銅像が目の前に建っているとなると、いよいよ虚構と現実の境界があいまいになってくる

 

INAXライブミュージアム会場

INAX(現在のLIXIL)が運営する文化施設。広い敷地内に博物館資料館各種の体験工房レストランなどがあり、小さな町のような空間になっていた

鯉江良二

『スライラス』帯を何度も巻いたようなすごい長さの焼き物作品

『森ヲ歩ク』森に迷い込んだ景色のような、森そのものが歩いているような、あるいはきのこ雲のような印象を受けた

 

有松会場

有松駅近くの旧東海道600m間の建物に、9組のアーティストの作品が展示。あいち2022全4箇所の中では一番規模が小さく、歩くルートがシンプルで楽にまわることができた

有松とは

江戸時代から有松・鳴海絞り(布を糸でくくって染めることで様々な模様を出したもの)を産業として発展した街。有松絞り国の伝統工芸品に指定されていて、以前このブログに書いた「有松絞りまつり」もここで開催されている

また国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているエリアは、江戸~明治~大正~昭和の様々な古い建物が数多く現存。その建物は文化財として保存されているだけでなく、現役でカフェ、ショップ、工房などにも使われている

ミット・ジャイイン『ピープルズ・ウォール(人々の壁)』

会場内の8軒の軒先にリボン上の絵画『ピープルズ・ウォール』が展示

タイトルにもあるように”権威主義に抗う市井の人々のちからを象徴する旗”という意味合いがあるみたい

今のところの日本で見る分には、ゴキゲンなだけの飾りに見えがち。不安定な国でこれを見ると元気もらえたりするってことかな

道中で偶然アーティストに遭遇!自分が豊田で展示した時に初めて会って、ゾウ好き仲間としてお話した方。いくつものゾウのマリオネットを作っているとのこと

調べたら2019年にナニコレ珍百景で紹介されたらしく、大須商店街辺りで有名らしい

AKI INOMATA『彼女に布をわたしてみる』

有松絞りでミノムシに蓑(みの)を作らせる作品

有松絞りの制作過程の紐でくくった部分がミノムシの蓑に似ていることから着想を得たらしい

羽化して飛び立った後の蓑を展示

イワニ・スケース『オーフォード・ネス』

オーストラリアの先住民族の主食「ヤム芋」の形のガラス作品。「メメント・モリ(死を想え)」の念を伝えているとのこと

ガラス群の中を通れるようになっている

イー・イラン『ティカ・レーベン(マットのリボン)』

長いリボン状の布が会場に垂れ下がった作品

ムービーにはマレーシアの島と漂海民バジャウ族の海上集落の間の54mをこのリボンでつないだドキュメントが上映

 

全4会場のオススメ度まとめ

これで4会場まわったので各会場のオススメ度をまとめると

【1位】一宮市会場 ー 有名作家アリ、様々な特徴ある会場、レトロな町並み

【2位】愛知芸術文化センター会場 ー 大量の作品が一気に観られる

【3位】常滑市会場 ー 会場をつなぐ道そのものが魅力的

【4位】有松会場 ー シンプルな導線、趣ある古い町並みと伝統産業

の順番。最終的に全部行くならどの順番でもOKだけど、日数が限られているなら上の順位の会場から行くのが自分としてのオススメ!

 

 

 

 

 

 

あいちトリエンナーレ2019

テーマは「情の時代」。「表現の不自由展・その後」の是非に関して全国的に物議を醸した回。すぐに公開中止になったため、その展示は観ることはできなかった

愛知芸術文化センター会場

ウーゴ・ロンディノーエ『孤独のボキャブラリー』

大勢の等身大のピエロの人形が、地べたに座りそれぞれの行動をしている作品。どれか一人くらい(あるいは全員)動くんじゃないかという怖さもあった

遠藤幹子・日比野克彦『あそぶ PLAY』

段ボールで作られた遊具で、誰でも遊べる作品

 

豊田市美術館会場

スタジオ・ドリフト『Shylight』

フワッと上下するライトたち

レニエール・レイバ・ノボ『革命は抽象である』

鷹嶺格『反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで』

廃校のプールの床をめくりあげた作品

 

 

 

 

 

 

愛知トリエンナーレ2016

イベントテーマは「虹のキャラヴァンサライ」

 

アーキテクツ・オブ・エアー『ペンタルム・ルミナリウム』

岡崎会場に展示された、今回のイベントでずば抜けて良かった。巨大なふわふわバルーンの中に入って、外から差し込む光の美しさを堪能したり、座ってくつろいだりできる作品

基本的には中に入って体感する作品だけれど、外から見てもキレイで楽しげ

作品内はバルーンごとに色が異なっていて、各自それぞれ居心地のいい色の部屋を選んで休める

ずっと同じところにいると目がホワイトバランスを取ろうとする

たとえば赤い部屋にいるとそのうちその赤はピンク色に近くなっていって、その代わりに他の色(青とか緑とか)がさらに鮮やかに見えるようになる

2016年の愛知トリエンナーレのテーマは「虹のキャラバンサライ」

一応すべての会場の作品見たけど、一番テーマの沿った作品がこのペンタルムだと感じた。むしろ、この作品が出展されるからこのテーマになったんじゃないかと思うほどにぴったり

裏側の装置部分も”アート”していた

 

 

 

 

 

 

愛知トリエンナーレ2013

テーマ「揺れる大地」 東日本大震災に関する海外作家の追悼の作品が多く展示された。ただ被害はなかったとはいえ愛知県民も当時はショックを受けたし、もう復興が進んだ2年後にまた震災のことを訴えかけられて、無暗に暗い気分にさせられた感があった

 

ソン・ドン『貧者の智慧:借権園』

古い家具を組み合わせて、山や川、橋や植物などに見立てた庭園的な作品。秘密基地や遊具にも見えて”楽しさ”があった

名和晃平『FOAM』

湧き続ける泡に光が広がる作品

ミハイル・カリキス&ウリエル・オルロー『地底からの音』

炭鉱跡地を舞台に、かつてそこで働いていた人が当時の音を思い出して歌う映像作品。真面目でシュールだった

Nadegata Instant Party『STUDIO TUBE』

電力所の跡地を「特撮スタジオ」に見立てて、今回その特撮スタジオが閉鎖されるという”架空の物語”を展開した作品。全体的に暗いあいちトリエンナーレ2013の作品の中で、この作品の"ワクワク感”は素晴らしかった!

まずこの会場づくりの「メイキング映像(架空)」が良かった。”語り手”の架空の幼少期の思い出、架空のスタッフとのやりとり、架空の悩みや喜びがまことしやかに流れて、現実と空想が曖昧になって既成事実化していく感じ

特撮映像が実際にいくつも作られていて、嘘が嘘じゃなくなっていた

これを作り上げる労力は本物なわけで、会期が終わったらここが閉鎖されるのも本当。嘘が嘘じゃなくなっていく素晴らしさがあった